窓口支援事例
不二輸送機工業株式会社
特許商標海外展開

知財力を高めて輸送機械の海外展開を強化

企業情報

所在地
山口県山陽小野田市
ホームページ URL
http://www.fujiyusoki.com/
設立年
1944年
業 種
製造業
従業員数
260人
資本金
4億9千万円

企業概要

 当社は、株式会社小野田鉄工として設立し、1944年に現在の不二輸送機工業株式会社に社名変更して以来、運搬機械の専門メーカーとして現在に至っています。
 創業以来、常に技術開発型の企業として歩み続け、現在も高度な技術開発に取り組んでいます。1970年には「多階型コンベレータ」で発明協会 特許庁長官奨励賞を受賞し、2006年には経済産業省 中小企業庁「元気なモノ作り中小企業300社」にも選出されました。
 経営方針に「品質経営」をかかげ、各種昇降機械、パレタイザ、マテハン(マテリアルハンドリングの略)ロボット等の基幹機種を国内・海外で販売し、産業発展に貢献しています。

自社の強み

 マテハンに特化したロボットおよび周辺設備・垂直搬送の圧倒的な実績と経験を保有しています。また、システムインテグレータとして顧客個別のニーズに合致した提案力を有しています。「二つとない」の名に恥じない技術力を持ち、設計・製作から据付・メンテナンスまでを不二グループで一貫して実施できる点が、当社の強みです。

一押し商品

 「パレ・デパレ・ケーサー・アンケーサ等マテハンロボットなら、やっぱり『フジエース』シリーズ!」
 永年のノウハウが注ぎ込まれ、何が必要で何が不要か考え抜かれた機能美を有しています。
 低能力用EC-51~世界最速EC-201まで各種ラインアップにより、肥料・紙業・酒造・飲料・食品・化学・印刷など多種多様な業界のニーズに対応可能です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 新たに開発された技術を海外で知的財産として保護するため、外国の特許制度や特許庁の支援策について知りたいと、窓口へ相談がありました。

最初の相談概要

 海外で特許権を得るため、出願制度の説明や、特許庁の外国出願補助金について紹介しました。また、会社のシンボルマークをはじめ、各種ロボット名に関する商標登録制度についても説明しました。

その後の相談概要

 日本で特許を取得できたことから、外国出願補助金を活用して3ヶ国への外国出願手続きをされました。商標登録についても、自社で11件の出願手続きをされました。
 また、窓口相談を契機に、社内の知財制度整備に着手され、専門家(弁理士)を派遣して職務発明制度の社内講習会や職務発明規程を策定されました。営業秘密管理についても、(独)工業所有権情報・研修館の営業秘密・知財戦略アドバイザーによる社内研修会を行い、現在、規程を作成中です。

窓口を活用して変わったところ

 これまで、国内での特許出願は多数ありましたが、海外での販売強化を機会に、社内の知財力強化に取り組まれるようになりました。社長や役員の方々が、率先して研修会に参加されるなど、名実共に「技術開発型」企業の姿勢になりつつあります。今後は、オープン&クローズ等、戦略的な知財保護にむけて社内体制の強化を図られています。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口を活用して、特許出願や商標出願の知識が向上しただけでなく、発明報奨金制度や冒認出願対応・営業秘密管理など社内体制の整備を大きく前進させることが出来ました。これは当社だけでなく、グループ会社全体の意識向上へも繋がっており、極めて有用と感じています。
 ぜひ相談されることをお薦め致します。

窓口担当者から一言

 窓口を積極的に活用していただき、まさに「気づき」から「知財活用の自立化」に向かっています。元々、ポテンシャルの高い企業ですので、“砂漠に水”のように支援が浸透し生かされています。今後も、社内知財マインドの向上等について応援したいと思います。 (小柳 正)

知財力を高めて輸送機械の海外展開を強化(279.0 KB)

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掲載年月日:2017年6月20日

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