窓口支援事例

株式会社山上木工 
商標

オリジナルデザインによる椅子のブランド保護

企業情報

所在地 北海道網走郡津別町
ホームページ URL http://yamagamimokko.co.jp/
設立年 1981年 業 種 製造業
従業員数 17人 資本金 300万円

企業概要

 当社は、現社長の父親が1950年に屋内建具製作所として創業し、現在まで一貫して木製品の加工、販売を行ってきました。①「本物」を作り、伝え続ける。②徹底した「機械力」と妥協を許さない「職人の技術力」を駆使し、他にできない最高の商品を作り上げる。③私たちの商品が、お客様にとって長い年月を共に過ごす「パートナー」となり続ける。以上3つを理念とし、長年木材加工に携わった職人のノウハウを活かしつつ、さらに木材専用のNC特殊加工装置を導入して木製家具を製作してきました。

自社の強み

 当社は、北海道の津別町という豊富な森林資源に恵まれた環境のなかで、長年木材加工に取り組んできました。現社長の代になって、大型のNC(数値制御)工作機械を導入したことで、より精密な加工が可能となり、培われた職人のノウハウとともに、きめ細かく丁寧な仕上げによる木製品を顧客に提供できます。そのため、他社では不可能な完成度の高い仕事も数多く引き受けています。2012年には、木工家の高橋三太郎氏と共同で「ISU-WORKS」ブランドを立ち上げました。独自デザインによる椅子を製作し、現在全国に展開中です。今後も、「美しい暮らしの道具、美しい暮らしのスタイル」を標語に、世界に向けて発信していきたいと考えています。

一押し商品

 椅子の独自ブランドとして、「ISU-WORKS(商標登録第5867099号)」があります。知恵と技術力によって、使い手が入手しやすい価格で、より美しい椅子づくりを目指しています。「ISU-WORKS」には、コンパクトでスタッキングが可能なGシリーズ、よりゆったりとしたNシリーズといった、それぞれが様々な場面で使用できる個性的なデザインでのシリーズ展開を行っています。次のプロジェクトとして開発した、座板が5°傾斜で、かつ背もたれのないことが特徴のスツール「ISU-PAPYRUS」は、疲れにくく快適な椅子として評価されています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、以前から独自の製品開発を行っていたこと、また近年新たなブランド製品を製作することになったことから、知的財産への関心が強まっていましたが、どこへ相談して良いのか分からない状態だったとのことでした。そこへ、地元の北見信用金庫から知財総合支援窓口を紹介されたことがきっかけとなり、当窓口の活用につながりました。

最初の相談概要

 当初は、中小企業診断士を交え、「同社にとって事業活動に利用できる知的財産は何か」、「それらの課題は何か」を明らかにすることから始めました。まず、産業財産権について説明を行い、商標権によるブランドの保護や活用、意匠権による物品デザインの保護が必要であることが分かってきました。意匠については、新規性喪失の問題があったため、今回は出願を見送ることになりましたが、今後のデザイン開発の際には留意するようアドバイスしました。同社は、数年前から椅子のオリジナルブランド「ISU-WORKS」に注力されていますので、ブランド化戦略について説明しました。

その後の相談概要

 ブランド名が全国に広まりつつあるなか、商標登録による保護が重要であることをご理解いただきました。その後、北海道当窓口の北見サテライトに設置しているテレビ会議システムを利用し、窓口支援担当者が、改めて商標権制度や商標権の効果の説明、出願商標候補の整理、先願商標調査の指導などを行いました。さらに、専門家(弁理士)による支援も実施し、無事商標出願、その後商標登録ができました。

窓口を活用して変わったところ

 自社製品にどのような知的財産が存在し、それをどのように保護し活用するか知っていただき、その第一歩として商標登録をすることができました。将来的には、「ISU-WORKS」製品のヨーロッパ展示会への出展、製品輸出を目指しているとのことです。デザイン開発やブランド化において、知的財産の存在、重要性を意識していただけるようになったのではないかと思います。


企業からのメッセージ

 オリジナル製品を製造していることから、自社にも何らかの知的財産があるのではないかと考えていましたが、知的財産権制度やそれぞれの権利について、またどのように取得、活用するのか詳しく分かりませんでした。そこに地元の信用金庫から知財総合支援窓口の紹介を受け、利用したことで自社製品に存在する知的財産に気がつくことができました。自社にどのような知的財産が存在するか、どのように活用できるのか、まずは一度、知財総合支援窓口に相談してみることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 同社の製品がさまざまな雑誌等に掲載、紹介されており、注目度が高くなっていることが分かります。今後、同社の「機械力」と「職人の技術力」が認知され、商標権を活用してブランド力も向上していくことを期待しています。海外展開も視野に入れているとのことですので、海外での知的財産権の有効活用も検討していただきたいと思っています。 (山内 陽子)

オリジナルデザインによる椅子のブランド保護(288.2 KB)

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掲載年月日:2017年6月20日

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