窓口支援事例

有限会社赤間板金
意匠 商標

板金屋が新規事業でスピーカーメーカーに

企業情報

所在地 北海道岩見沢市
ホームページ URL https://www.akama-bankin.com/
設立年 1990年 業 種 建設業
従業員数 10人 資本金 700万円

企業概要

 当社は、1958年に創業いたしました。主な事業は住宅屋根の板金工事と外壁サイディング工事で、売上の80%を占めています。この他、創業当初から煙突、湯沸し等の金属加工品の製造、厨房周りのステンレス工事も行っています。近年、建築板金業界は、仕事量の減少や気象条件による作業時間のバラツキ等により安定した収入が見込めず、従業員の安定確保が危惧されています。このような背景から、新規事業立ち上げの必要性を感じ、今回、当社がこれまで培ってきた板金技術を活かす製品として、オーディオ愛好家を中心に評判となっている円筒型スピーカーに着目、約1年半試作を重ね、商品化にこぎ着けることができました。

自社の強み

 当社の強みは、創業当初から培ってきた防水性に係る高度な板金技術であり、その技術を活用して円筒型スピーカーの音質を左右するスピーカー筐体の気密性を確保することに成功しています。当社社長は、職業訓練校で建築板金科の講師として勤務する板金技術の専門家であると共に、自身がギターを演奏するミュージシャンとして音楽にも造詣が深く、長年に及ぶ各種の音楽活動を通じて得られた音楽やオーディオ装置の専門家などとの人脈を有しています。さらに、コンピューター・プログラマーとしての職歴、テレビコマーシャル製作会社での勤務経験を活かし、自社のホームページの制作を自ら手掛けています。

一押し商品

 当社の一押し商品は、新規事業として開発した金属製円筒型スピーカー、商品名「レインスピーカー」(商標登録第5914723号、意匠登録第1575804号、意匠登録第1575805号)で、公益財団法人北洋銀行中小企業新技術研究助成基金にも採択されています。円筒型ボックスの両端に、市販スピーカーユニットを収納する六角形バッフルを配置、ボックス内には金属円筒を多重に用いて低音域の再生のための音響通路を設けており、1台製作するのに職人が3日以上の時間を費やすハンドメイド品です。ボックスとバッフルに用いる素材は、真鍮、銅、アルミ、屋根板金用ガルバリウム鋼板など様々で、ユーザーの要望に合わせ提供することができます。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 平成28年2月、同社社長が、空知信用金庫の行員から提供された「北海道知財総合支援窓口のパンフレット」を見たのがきっかけで、『現在、当社独自の工法でスピーカーを製作している。特許で権利化したいが、どのような支援をしてもらえるか?』との電話での問い合わせがあり、同社社長に直接お会いして窓口の支援メニューや支援内容等を詳しく説明するため、同社を訪問しました。

最初の相談概要

 スピーカーの製作現場を視察するとともに、開発中のスピーカーの音色を聞かせていただきながら、構造・機能等の技術内容、開発に至った背景等について話を伺いました。「知的財産権」の言葉を聞くのは初めてとのことでしたので、窓口の事業内容・支援メニューの紹介を含め、特許等産業財産権制度について説明した後、特許情報プラットフォームを使った先行技術調査の検索指導を行いました。

その後の相談概要

 類似特許文献が見つかったため、専門家(弁理士)を派遣して支援を行い、結果として意匠2件と商標1件が登録になっています。この他、ものづくり補助金の申請にあたって中小企業診断士を活用したり、スピーカー製作に係る木工加工に北海道立総合研究機構・林産試験場、音響評価に同機構・工業試験場を紹介したり、大手スピーカーメーカーOBからも評価・アドバイスを受けています。

窓口を活用して変わったところ

 窓口を介して各種機関からの助言を受けて、スピーカー専用の従業員1名を新規雇用、音響評価計測装置を整備するなど、工作精度の向上と製造工程の適正化を図っています。このため、新商品「レインスピーカー」は、音色はもとより、外観の美しさ、仕上がり具合など、多くの面で向上が見られます。また、自社ホームページの開設、インターネット販売、ふるさと納税の活用など、広告・販売体制も出来上がりつつあります。


企業からのメッセージ

 私は当初、知財という言葉すら知りませんでした。自分で納得の行く物を作り、売れれば良いという考えしか持っていませんでした。しかし窓口担当者に会った事で、知らなかった世界を見せてもらえたり、異業種との人脈を繋げていただき、ものづくりをビジネスとしての視点で客観視できる様になりました。ものづくりのプロフェッショナルになる為にも是非、知財総合支援窓口で自分達の考えを話してみて下さい。

窓口担当者から一言

 「レインスピーカー」の売り上げを伸ばすには、何より、生の音を聞いてもらうことが一番と思います。「北洋銀行ものづくりテクノフェア2017」に出展する予定であり、来場者に聞いてもらう絶好のチャンスですので、これを機に知名度アップ、販売促進につながることを願っています。 (富田 和彦)

板金屋が新規事業でスピーカーメーカーに(200.5 KB)

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掲載年月日:2017年8月 7日

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