窓口支援事例
有限会社中村ツキ板 
商標ブランド海外展開

商標登録と海外展開支援

企業情報

所在地
福岡県大川市
ホームページ URL
http://www.tsukiita.jp
設立年
1997年
業 種
製造業
従業員数
4人
資本金
300万円

企業概要

 住宅関連・家具・建具などの製造業が集積するここ“福岡県大川市”は、「木」に関する商売が全て揃う、全国でも類を見ないエリアで、長年培われてきた匠の技術が今でも息づく「ものづくりの街」です。
 当社はこの街で、創業から一貫してツキ板化粧合板をはじめとする木質製品の製造に取り組んでおり、天然木化粧合板製造販売、不燃木材製造販売、染色木材製造販売を行っています。

自社の強み

 当社は、木材産業の集積地ならではの利点を活かしつつ、新しい技術への挑戦とツキ板製品、不燃木材「吉祥杉」、防腐防蟻木材、染色木材「彩-irodori-」、染色ツキ板、染色檜アイアン家具「IRODORITAI」等を通じた木材の最大の有効利用を図り、地球環境に優しい製品を提供し「インテリア産業を通じて社会に貢献する」を目標に社員一体となって取り組んでいます。

一押し商品

 当社の一押し商品は“染色檜アイアン家具 IRODORITAI”です。伝統的な日本古来の素材ひのきを“染め”にて新しい風を吹き込んだ製品です。当製品は、既存の古材や足場板を天板に使用したアイアン家具とは一線を画す家具シリーズです。天板には檜板を染色した「彩-irodori-」を使用し、室内インテリアをカラフルでおしゃれな雰囲気にします。色は赤、黄、黒、青、緑からお選びいただけます。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、染色方法が特殊で、その方法を使用した杉や檜の家具を製造販売したいと思っており、染色方法はノウハウでの管理を思案中でした。ジェトロ福岡の指導で海外への販路開拓を構想中で、それにあたり商品名の商標登録を予定しており、出願方法や類似商標の調査方法など相談に乗ってほしいと知財総合支援窓口を利用されました。

最初の相談概要

 同社が商品名として検討中の名前を数件提示され、J-PlatPatの商標検索の称呼検索・商標登録情報検索により、調査方法を指導しました。検討中の商品名については、類似も多く識別化が難しいと思われ、今後の事業で海外展開も視野において商品名の登録を進める為、商標・ブランド専門家を派遣し、ブランディングの指導を受けていただきました。

その後の相談概要

 専門家(弁理士)が訪問し、検討中であった商品名“KABUKI”については、海外で出願する場合、特にヨーロッパを市場と考えている場合は登録が難しいとの指導がありました。そのため、再度今後の海外展開も含め日本に商標登録出願する商品名について検討をされ、染色板「彩-irodori-」を使った製品ということから“IRODORITAI”という商品名で出願することとなりました。

窓口を活用して変わったところ

 同年4月の展示会への出展前に商標登録出願され、出願方法や調査方法、国内出願から外国出願に係る一連の流れについて理解していただけました。知財に対する積極性が高まり、特許庁の外国出願補助金(中小企業等外国出願支援事業)の申請も行われました。


企業からのメッセージ

 知財についての知識、知見に乏しい中小企業ができるだけ出費を抑えて商標登録を出願できた事や、専門家(弁理士)の先生にも親切丁寧なご指導をいただけ、大変感謝しております。今後国内はもとより、海外(EU・中国)への商標登録出願も計画しており、海外販路を開拓し事業を拡大していくことで、ご支援をいただいた福岡県知財総合支援窓口の皆様へのご恩返しとさせて頂きます。

窓口担当者から一言

 同社は、染色した杉や檜の板を利用した家具やツキ板製品を製造販売されております。最近ではビリヤードのキューの製造依頼のオファーがあり、海外法人との対応ができるよう事業展開をされています。今後も知財等の活用ができるよう支援していきたいと思います。 (花田 好子)

商標登録と海外展開支援(501.8 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2017年8月21日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点