窓口支援事例
株式会社詫間宝石彫刻
特許意匠商標ブランド営業秘密・ノウハウ

数億年の自然美を蘇らせて地域に貢献する

企業情報

所在地
山梨県甲府市
ホームページ URL
https://www.takumahouseki.jp/
設立年
2021年 (1967年創業)
業 種
翡翠製品・貴石彫刻・装身具製造販売
従業員数
8名
資本金
300万円

企業紹介

 当社は、国内唯一の特殊工芸品である「甲州水晶貴石細工」の伝統技術を活かして、翡翠製品・貴石彫刻品・装身具などを製造・販売しています。『数億年の自然美を、甲府の彫刻技術によってオーセンティックで普遍な作品として現在に甦らせる』ことを当社の特徴とし、また企業価値としています。伝統の中に、日々新たな試みをしつつ美を追及し技術の伝承と地域貢献を担っている企業です。

相談のきっかけ

 同社が長年培ってこられた「貴石と貴金属を同時に研磨する(同擦り)技術」を応用された新規製品の特許出願可能性について、INPIT山梨県知財総合支援窓口に相談がありました。その後、それまで販売されず蓄えてきた様々な製品の知財権取得も希望され、さらにブランド化やノウハウ保護についての相談もありました。

支援概要

 同擦り技術応用製品をはじめ、販売されてこなかった多種の製品の未公開の技術・意匠について国内外の適切な知財権確保、また現在のBtoB事業と今後展開するBtoC事業を視野に入れたビジネスモデルとブランド化の検討、さらに強み技術・ノウハウの秘匿化と若手への技術の伝承方法の検討、の三点の経営課題に対して支援を主に行いました。

支援成果

 まず知財権は国内外に特許1件・意匠12件・商標5件を確保し、特許権は令和4年度関東地方発明表彰を受賞しました。次に、同社工場の横にショールームを開設し、またビジネスモデル及びブランド化の方向性を見出し、HPの改良とECサイトの運用を開始しました。さらには、知財権取得を通じて特許や意匠の最適確保方法や、技術の秘匿化と伝承のあり方を習得されました。

企業コメント

 これまでの支援を通じて多くの知財権を確保することができ、特許については令和4年関東地方発明で「県発明協会賞」を戴きました。またブランドストーリーを再構築し新たな展開の礎が図れました。引き続き、ブランドの強化と技術の伝承を図り、さらなる地域貢献をめざして参ります。

窓口担当者コメント

 多くの知財権確保が行われ、特許については発明協会関東地方発明表彰の賞も受けられ支援担当者としても望外の喜びです。地球の地下に眠る原石を加工して『数億年の自然美を甦らせる』伝統技術に日々新たな研鑽を加え、ますます地域貢献されることを願っています。 (近藤 功)

数億年の自然美を蘇らせて地域に貢献する(130.8 KB)

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掲載年月日:2023年4月13日

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