窓口支援事例
株式会社シバサキ
特許

微生物検出装置の事業拡大でバイオ技術進化へ貢献

企業情報

所在地
埼玉県秩父市
ホームページ URL
https://www.shibasaki-inc.jp/
設立年
1951年
業 種
製造業
従業員数
124人
資本金
9,000万円

企業紹介

 当社は、アルミ事業、LED照明事業、バイオセンシング事業を柱として、「人々のクオリティ・オブ・ライフに貢献する」という社会的使命の実現をめざしています。このバイオセンシング事業の微生物迅速検出装置「rapisco」は、従来法と比べ培養の待ち時間が不要。その場で簡単・迅速に試料中の菌数をカウントでき、食品・飲料の衛生管理、様々な衛生検査、環境調査、モニタリングなど幅広く利用可能な製品です。

相談のきっかけ

 微生物迅速検出装置「rapisco」は、同社のブランドとなるような「次世代型モノづくり」の商品開発の成果です。しかし、他社の特許権との関係、同社の特許出願の権利化については、特許事務所と検討を重ねていました。INPIT埼玉県知財総合支援窓口には、検討結果へのセカンドオピニオンとして相談がありました。

支援概要

 他社の特許権との関係については、技術的範囲の解釈(包袋禁反言など)に関する基本事項について説明するとともに、判定請求に対する答弁書で主張すべき内容や根拠の考え方を助言しました。また、同社における出願の拒絶理由応答に際し、技術的特徴を踏まえた上で補正の考え方を助言しました。最終的に、判定請求については「技術的範囲に属しない」との判断が得られ、他社特許問題が解決したとともに、出願については特許査定との結論に至っており、これにより微生物迅速検出装置「rapisco」の基本特許が取得できました。

支援成果

 他社特許問題の解決によって、微生物迅速検出装置「rapisco」の製造販売に何ら支障のないことが確認でき、取扱販売店の懸念も払拭できました。また、基本特許の取得により、小型・軽量、簡単・迅速、低コストなどの点で他社の製品よりも優位性のある微生物検出装置を、独占排他的に事業展開できることとなりました。これにより、売上げの拡大や新製品の上市につながりました。

企業コメント

 オリジナル製品で市場創出という悲願を達成すべく研究開発から取り組んだ、バイオセンシング事業での知財対応は当初より不可欠でした。スタートアップということもあり、経験もなくリソースも限られている中で、窓口の支援は大変心強く、先行企業からの知財抵触の訴えを完璧なまでに退けることができ、基本特許の取得に至っています。現在、勇躍と事業展開を進められるのはご支援のお陰と感謝しています。

窓口担当者コメント

 同社のバイオセンシング事業は、アルミ事業、LED照明事業に続く事業として確立され、今後もさらなる発展が見込める事業です。このバイオセンシング事業を牽引する微生物迅速検出装置を知的財産の面から支援できたことは、とても有意義な経験になりました。 (渡邊 公義)

微生物検出装置の事業拡大でバイオ技術進化へ貢献(119.2 KB)

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掲載年月日:2023年8月30日

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