窓口支援事例
有限会社渡辺製作所
特許商標

看板根元"きわ"の危険性に着目した商品化支援

企業情報

所在地
岩手県滝沢市
ホームページ URL
https://www.watanabe-factory.jp/
設立年
1987年
業 種
製造業
従業員数
3人
資本金
300万円

企業紹介

 当社は、各種看板の設計・デザイン・施工・保守を行ういわゆる“看板屋”です。今回の看板根元部の“きわ”の危険性に着目した新商品開発は、全国的な屋外広告物の老朽化に伴う事故の増加及び盛岡市の屋外広告物条例改正(管理・点検の義務化)をニーズと捉えて数年掛けて取り組んだものです。

相談のきっかけ

 2019年12月に、相談者から、看板等の金属性支柱の根元部の劣化状況検査方法の特許化可能性について相談を受けたのが支援のきっかけでした。2018年に北海道で発生した看板落下事故を受けて、支柱根元部の劣化状況を簡易的に検査する方法を考えたというものでした。

支援概要

 専門家(野崎俊剛弁理士)を数回活用することで、当初相談を受けた支柱根元部に点検用空間を形成する簡易点検方法と、その後開発された支柱根元部の全周を囲う分割式のコンクリート製根巻きブロックで構成される支柱保護部材についての特徴が明確に整理でき、特許出願に繋がりました。また、ネーミング及び出願手続きについて支援した結果、自社で商標出願されました。さらに、特許取得費用、試作品製作費用、広告宣伝費用に利用できる助成金の活用について支援を行いました。

支援成果

 専門家や助成金(連携機関のいわて産業振興センターが実施するいわて希望応援ファンド助成金)の活用を支援することで、簡易点検方法「きわチェック7」及び支柱保護部材「きわガード」の開発・商品化や特許・商標の取得(特許第7012978号、商標登録第6460876号等)につながりました。滝沢市商工会との連携により、「きわガード」の販路拡大を目標とした経営革新計画の承認を受けることができ、事業全体の売上も前年同月比120%超と好調です。

企業コメント

 全く知識の無いところを、一からご指導いただいて、商品完成と特許登録に至ることができました。オリジナル商品は、社内のモチベーションの向上につながり、営業の幅も広がりました。特許商品を販売することも初めてですので、商品の保護も含め、今後ともご指導をお願いする次第です。

窓口担当者コメント

 犬のオシッコを原因とする信号機の倒壊事件、頻繁に発生する猛烈な雨・風のニュースを見て分かるように、金属製支柱の腐食による倒壊のリスクは日本中で確実に高まっています。このことから、今後は「きわガード」の全国展開を支援していく予定です。 (中嶋 孝弘)

看板根元"きわ"の危険性に着目した商品化支援(118.6 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2023年10月26日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点