窓口支援事例
伊勢屋金網工業株式会社(八戸営業所)
特許意匠事業・経営

長年の発想から事業化までの知財ミックス支援

企業情報

所在地
青森県階上町(本社 愛知県)
ホームページ URL
http://www.iseya-k.co.jp/index.html
設立年
1946年
業 種
製造業
従業員数
65人
資本金
1,500万円

企業紹介

 当社は、工業用、土木用、畜産用の金網製造を行っている企業です。日本で初めて養鶏用のケージ「イセヤケージ」を製造し、長い歴史の中でノウハウを蓄積しながら、進化を続けてきました。金網製造のほか、その金網を使った土木・外構工事も行っています。本社のある愛知県以外の東北にも営業拠点を開設しており、八戸営業所は1978年に開設しました。

相談のきっかけ

 八戸営業所の所長にINPIT青森県知財総合支援窓口の支援をご案内した際に、積雪地ならではの課題を解決する門扉の発想について相談がありました。これをきっかけに、所長の発想を権利化することや、事業化に向けた実証試験のための補助金獲得等の支援が始まりました。

支援概要

 まずは、特許権に比べて権利化までのスピードが速い意匠出願を提案しました。同時に県知財支援センターと連携しながら弁理士による支援を行い、特許出願の準備(特許制度の解説と、新規性、進歩性に関する一般的な助言)を進めました。また、門扉の試作を進めるため、中小企業支援センターの事業を活用し、その後、実証試験や設備導入を行うための「ものづくり補助金」獲得を支援しました。特許出願を行った後も、事業化の進捗に合わせ、知財戦略(権利化とコスト面の検討など)への助言を継続しました。

支援成果

 意匠登録(1601084号)により、早い段階で、門扉の施工に関する商社との調整が可能となりました。また、その後の特許出願においては、改良点を「ものづくり補助金」を活用して国内優先権出願を行いました(特許7120862号)。この継続した支援により、特許権と意匠権のミックスで保護された状態で、事業化(八戸市内の公共施設への施工)につながりました。

企業コメント

 最初の相談から第一号の施工まで長い間、様々な相談をさせていただきました。現在は、特許権と意匠権があることで、自社独自の製品であることが明確になり、商社や協力企業との話合いもスムーズに進められるようになったと感じています。引き続き、様々な件で相談ができればと思います。

窓口担当者コメント

 大量に販売できる商材でないため、第1号の施工が決まるまでは、長い時間が掛かりました。その間、知的財産に関することはもちろん、様々なことを気軽にご相談いただけたことで状況が共有でき、この支援事例につながる結果になったと思います。 (星田 洋志)

長年の発想から事業化までの知財ミックス支援(307.8 KB)

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掲載年月日:2023年10月26日

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