窓口支援事例
テック鬼城株式会社
特許海外展開

独自開発した技術で国内市場拡大・海外進出へ

企業情報

所在地
岡山県岡山市
ホームページ URL
https://tec-kinojyo.co.jp
設立年
2002年
業 種
建設業
従業員数
13人
資本金
1,000万円

企業紹介

 当社は、一般道・高速道路のライン施工工事や標識設置工事、ガードレールの設置・補修工事、そして空港のライン復旧及び維持・管理を行う事業者です。ライン施工は、独自開発の高品質のライン素材と独自開発機器を用い、高い信頼を得ています。

相談のきっかけ

 ライン引きやライン剥離作業は、特殊車両3~4台を現場に投入し交通整理した上で施工する大掛かりな工事で、同社は施工期間の短縮化により低コストで施工できないか研究していました。
 同社は研究開発には先行技術調査が欠かせないとの認識があり、先行技術調査の相談にINPIT岡山県知財総合支援窓口に相談がありました。

支援概要

 同社が開発した技術は、ライン引き施工機器、ライン剥離機器及びライン塗料の3件でした。まず、各技術分野の先行技術調査の支援を行いました。次に、権利化に当たっては複数の発明を同時に行う必要があり、化学分野と物理分野に詳しい専門家(弁理士)をそれぞれ活用して、特許出願の支援を行いました。
 また、同社は海外進出も希望しており、同社の大手取引先の海外ネットワークを利用した営業活動を行う予定であったため、海外の特許出願は他社と共同で出願するよう助言しました。

支援成果

 同社独自でライン引き施工機器等を開発し特許出願したことで、大手取引先から高い信頼を得ることができ、大手取引先と連携して国内の施工エリア拡大の道筋が開けたことが大きな成果です。
 また、他社と共同して海外市場に進出する計画が進行しています。

企業コメント

 INPIT岡山県知財総合支援窓口の様々な支援のおかげで、3件の発明の特許出願をすることができました。出願後、大手取引先に技術公開したところ高い信頼につながり、国内市場の拡大、海外市場への参入などの効果が現れてきました。独自技術の活用で高利益体質に切替える所存です。

窓口担当者コメント

 同社は、耐久性の高いライン塗料の開発、施工方法の省力化技術の開発などの独自研究開発により大手取引先との連携関係を強化できました。
 今後も、常識にとらわれない研究開発に励み、業界を牽引する企業になっていただきたいと期待しています。 (野瀬 伸一)

独自開発した技術で国内市場拡大・海外進出へ(103.0 KB)

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掲載年月日:2024年2月27日

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