当社は、「自社製品を販売するメーカー」「完成した事業や知財の販売」「他社の事業をプロデュース」と大きく分けて3つの業務を行っています。ゼロから製品を開発しメーカーとして営業してきました。その経験を元に事業をプロデュース致します。その過程で発生する商品や特許の販売も行っています。
また、当社が自主的に商品企画、マーケティング、製品開発を行い販売実績ができた事業を譲渡します。
受賞歴:グッドデザイン賞
ベンチャーフェア2000 in JAPAN 審査委員会奨励賞受賞
当社は、近年地球温暖化に対応するアイディアとして放射冷却や気化熱を利用した冷却方法の特許を取得してきました。建築物では室内を放射冷却により外気温より5℃冷やすことに成功し、気化熱を利用した特許では体表面を外気温より10℃冷やすスポーツウェアやドリンクボトルカバーなどの特許を保有しています。
「建築物」 : 特許第6209806号
「冷却ドリンクボトルカバー」: 特許第5551816号
「スポーツウェア」:特許第5521170号
一押し商品は、冷却ドリンクボトルカバーです。特許第5551816号として特許権を取得しています。これはボトルカバーを水に濡らす事により、ドリンクボトル内を気温より約10℃冷却できます。2~4時間に一度カバーに保水すれば効果は半永久的です。
https://www.makuake.com/project/shlomo/
また、炎天下では保冷ボトルを使っても1時間程度でドリンクが熱くなりますが、このカバーを使えばいつでも水道水のようなつめたいドリンクが飲めます。2018年は約2千個、2021年は5千個以上販売しました。
この特許は、冷却シートの特許であり冷やす物は問いません。
同社は知財総合支援窓口の共同利用端末を使って特許出願や商標出願書類の提出を行っていました。窓口に来られる機会に、海外知財プロデューサーや海外知財専門家派遣について説明しました。その中にはマネジメン事業者の海外知財専門家派遣のオプションメニューとして契約書作成支援がある事を説明し、台湾企業との契約交渉の相談があったので利用する事を勧めました。
同社が国内販売している冷却ドリンクボトルカバーについて台湾企業から代理店の申し入れがあり、社長は台湾での販売促進に当たりリスクを最小限にして進めたいと考えました。契約についての相談があり、契約書作成支援の利用を提案しました。
同社は国内では、アマゾン、ヨドバシカメラ、サイクルベースあさひなど通販で既に販売しており、海外からも通販で購入する消費者がいます。台湾企業は台湾への相談企業が費用負担する特許出願と無償の販売独占を望んでいますが、流通の性格上独占できない販売ルートがあり対応を検討しています。また同社は台湾以外にインドネシア、タイ、米国、EU、カナダ、オーストラリアへの輸出を考えています。そこで海外知財専門家派遣を行って、契約書作成について助言を貰い、契約書作成支援を行いました。
同社は海外へ製品を輸出するにあたり、隠れたリスクが明確になったためリスクを回避した形で、台湾企業と有利な条件で契約書を締結する事ができました。同社はスポーツウェアに関する実施許諾交渉を国内外の企業と行っていますが、冷却ドリンクカバーの契約手法が生かせる場面も想定できると考えています。
海外での事業展開を進めるにあたり、海外知財プロデューサー派遣やマネジメン事業者の海外知財専門家派遣及び契約書作成支援があるので、利用することをお勧めします。
知財総合支援窓口では、産業財産権の国内取得及び外国での権利取得の支援を行っております。これらの権利を有効に活用して、企業経営にプラスとなるようなアドバイスを心がけています。気軽なお声かけをお待ちしています。 (島田 隆)
冷却ドリンクボトルカバー(700.7 KB)
掲載年月日:2014年8月21日
更新年月日:2022年2月 3日