窓口支援事例
有限会社信和電設
特許事業・経営その他

廃熱回収の知財が"社会貢献装置"「エコ助」に!

企業情報

所在地
愛知県高浜市沢渡町2丁目5番地16
ホームページ URL
http://katch.ne.jp/~sinwa-d/
設立年
平成3年
業 種
電気工事業
従業員数
4人
資本金
550万円

企業概要

当社は開業して以来23年が経過する企業。事業としては、主に電気設備設計・施工事業者として一般電気設備及び発電機の設置・上下水道その他の電気設計及び施工を行います。
しかし、電気工事作業中ボイラーの廃熱のムダに気づき、何とかボイラーの排熱回収装置が製造出来ないかと研究を重ね試作1・2号機を製造。その後、製品1号機を平成23年6月に完成させ設置稼働中。営業にはデモ機を持って巡回中。

自社の強み

当社は基本的に電気工事業が主体ですが、社員一同が日々の事業を通していかに社会貢献できるかを常に考えています。今回も当社が特許を取得したボイラー廃熱回収装置「エコ助」もその1つ。燃料削減率15%、CO2削減は年間100tと言う画期的な成果を上げました。今後も環境に優しい企業づくりに邁進して行きます。「エコ助」は平成24年3月特許を出願、平成24年7月には実用新案登録済(実新第3176771号)。

一押し商品

「エコ助」開発では、平成22年愛知県経営革新計画の承認を受け、平成23年にはあいち産業振興機構の有望ビジネス事業化サポート事業の支援対象にもなり、平成26年には愛知環境賞の優秀賞を受賞しました。また、この廃熱回収装置「エコ助」の利用先は温泉旅館・ビジネスホテル・スーパー銭湯など、燃料を大量に使う企業であれば経費節減(省エネ)になると思い、各方面へ積極的におすすめしております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社が窓口を利用したのは、ボイラーの廃熱回収装置の試作2号機の完成後、煙突効果問題や熱交換器効率化問題を解決するために、高浜市商工会様の紹介で「知財総合支援窓口(栄・伏見窓口)」を知り、早速訪問したのがきっかけでした。同社は以後、デモ機の製作はもちろん、実機の製作を完成させ、実機を1年間稼働してエネルギー消費量の測定からその評価方法、さらにメンテナンスの実態指導などを支援いたしました。

最初の相談概要

同社は廃熱回収装置「エコ助」を完成させ、度重なる製品テストの結果驚くほどの熱効率データが出たのをきっかけに、本格的な営業活動を進めようとしました。しかし、営業には不慣れで、どこから進めるといいのかわからなということでしたので、窓口に配置されている販路開拓の専門家派遣事業を紹介いたしました。ビジネスホテルから温泉旅館等にも同行いただき、営業ノウハウの支援をしました。

その後の相談概要

同社は、営業活動を進めるにあたって製品に対する技術的な面は充分説明可能ですが、営業販売実践については不慣れなこともあり、窓口の専門家(中小企業診断士)が支援しました。具体的には、販売価格設定、販促用のホームページ作成、チラシの作成手法ほか名刺の作成などについて支援いたしました。

窓口を活用して変わったところ

 同社のような中小企業は人材が豊富ではないことや、資金的にも充分でないことなどで、事業推進にあたり困っておられる場合がありますが、窓口を充分活用することで総合的に支援を受けられることが理解されました。


企業からのメッセージ

 これから知財総合支援窓口を利用される方に私から申し上げたいことは、何事も1人悩んでも解決出来ません。物事にはそれぞれ専門的な分野と言うものがあるので、常に窓口や専門家にアドバイスを受けることが結局早道であることがわかりました。技術屋は技術、営業関係は営業、特許出願等の知財関係はやっぱり支援担当者(相談員)のアドバイスを受けることが一番の近道であると言えます。

窓口担当者から一言

アイデアがあり、それを知財化したい、また事業化したいと思われる方、さらに、知財化できた案件を事業化したい、また取得した権利を許諾したい方は、当窓口の扉を叩いてみてください。必ず某らのアドバイスが得られるものと思います。是非当窓口をご利用ください。 (浅井 信義)

廃熱回収の知財が"社会貢献装置"「エコ助」に!(284.4 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2014年8月 5日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点