窓口支援事例
ゼロワンプロダクツ株式会社
海外展開契約・法務事業・経営

中国企業との技術ノウハウ移転契約

企業情報

所在地
大阪市天王寺区上汐3-3-22 507
ホームページ URL
http://www.zeroone-pro.com/
設立年
1998年
業 種
製造業
従業員数
3人
資本金
1,000万円

企業概要

当社は、天然木に柔軟性を持たせた「縫える木」 テナージュと、それを経糸に使用した天然木京織物 木織テナージュ を製造販売しています。さらにその2つの新素材を用いたブランドビジネスを展開しています。いろんな力を木からもらう、ユビキタス・グリーン、それは、わたしたちのちいさな挑戦です。

自社の強み

テナージュは、天然木のツキ板に十分な強度と柔軟性を持たせた新素材「天然木自在シート」です。折り曲げても割れず、縫製加工も可能な「縫える木」で、特許取得済みです。
木織テナージュは、天然木から生まれた新素材であるテナージュを利用した、高速自動織機レピア織機による世界初の天然木織物です。 従ってテナージュより更に自在性があり、また収縮性がありますので一部の3次元対応も可能となりました。

一押し商品

テナージュは、スマートフォン、ノートPC、携帯電話などのコンピュータ機器や照明器具など、様々な企業の製品に素材として採用されています。天然の木をスライスしたツキ板に樹脂を充填させ、補強材として和紙や不織布、天然皮革、帆布を貼り合わせることによって、天然木の持つ暖かな質感を損なわずに十分な強度と柔軟性を持ったシートとなります。更に、そのシートをインサート成型することでプラスティックとの一体成型を実現したいろいろな製品が誕生しています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社がテナージュを用いた高級自動車向けの部品を開発するため、日本企業や中国企業との製造委託契約について支援してほしいとの要望がありました。

最初の相談概要

窓口担当者が、同社を訪問して、高級自動車向けの部品の開発計画についてお聞きしました。同社は既に、中国企業等と覚書を締結されていましたが、今後、高級自動車用に、テナージュを用いた部品を提供するため、契約に長けた専門家を派遣して契約形態、契約書などについて支援することに致しました。

その後の相談概要

1.海外知財PDを派遣して、同社と中国企業と日本企業間のアライアンス体制、ライセンス戦略について支援しました。
2.専門家(企業OB)を派遣して、日本の製造企業との製造委託契約方針について支援しました。
3.海外知財法務専門家を派遣して、中国の製造企業とのライセンス形態と契約書の作成について支援しました。

窓口を活用して変わったところ

同社は、龍谷大学理工学部と共同で取得された日米特許をベースに、世界初のシート状になった木の商品化に取り組まれています。今回、高級自動車向けの部品を開発するため、専門家派遣による契約支援を行い、各国の法制度を加味した契約の重要性を肌で感じられ、中国企業などと粘り強く交渉されています。


企業からのメッセージ

知財総合支援窓口では、アイデア段階から事業化展開まで、中小企業が抱える悩みや課題をワンストップで解決する支援をされ、知財の創造、保護、活用における、どんな小さなことでも相談して頂けます。

窓口担当者から一言

大学と共同開発された特許製品テナージュをコアに、高級自動車向けの部品の開発のため、製造委託契約について、ご支援できたことを嬉しく思います。これからも、専門家、自治体、関連機関が一体となって、「One for all, all for one」の考えで、ご支援致します。 (大野 健造)

中国企業との技術ノウハウ移転契約(350.3 KB)

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掲載年月日:2015年1月27日

更新年月日:2019年7月23日

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