当社は独創的な精密機械加工技術により、 常に新分野での物作りに挑戦をしてまいりました。高性能で半永久寿命のばね式 「モノMAXフィルター」など、新発想に基づく独特な加工技術は関連業界で高い評価を得ております。
当社は環境、光、医療の分野で独自の技術力を生かし、住み良い世界作りに貢献して行く所存であります。
この産業の一分野において常に「オンリーワン」を目指し、頑張っております。
当社は創業時より自社で作る製品は全てオンリーワンである事を目指し常に開発力の強化と各種製造技術の向上に力を注いでまいりました。切削加工、塑性加工、接合加工、金型・治具関連の技術及び各種材料や部品類、工作器具類等の知識とこれを包括した設計技術等の幅広い見識と技量を収得、加えて創造力と洞察力とを高めて解決すべきテーマに素早く対応出来る技術力を身に付ける事を本旨として来ました。当社の独創的発想力によるものづくりの基礎はこの積み重ねにより培われてきたものであります。ばね式「モノMAXフィルター」はこの研鑽より生み出されました。
世界初の巻きばねを応用した精密ろ過フィルターで自立洗浄機能を有した半永久寿命の省力、省資源型のフィルターです。保守管理が極少で運用コストの削減と作業効率の向上及び社会環境と職場の美化安全に寄与します。
水、油、薬品類、又高温、高圧、高濁質等あらゆるろ過に活用出来る多目的型フィルターで「モノMAXフィルター」とネーミングしました。ろ過助剤を用いた時のろ過精度は0.1~1μ(ミクロン)で放射性セシウムの除去や排水中の希少金属の回収、船舶バラスト水の実験装置等でも活用されて居ります。
同社はばね式フィルターに付着した粘性の汚濁物に対して、洗浄性をより効果的にするためマイクロバブリング技術の開発とその導入を考えていました。この技術は当社の得意とする技術とは異なるため、開発は手探り状態が続いていました。同社は公益財団法人千葉市産業振興財団主催のオープンイノベーションマッチングセミナーに参加し、大企業からの未利用特許の実施許諾の活用があることを知り、目的の開発が大きく進展するのではと考え、同財団の紹介によって知財総合支援窓口を訪問されたのが最初になります。
同社はマイクロバブリング技術について、開放特許情報データベースや特許情報から検索し、微細気泡の発生技術が抽出されました。その結果、技術の動向を確認することが出来たと共に、有効になる構造のヒントは得られました。しかし個別案件のみの活用では、大量の混合量の気水確保が難しいこと、攪拌混合力に乏しいことから、そのままでの活用が困難と分かりました。
その後、同社は公知のマイクロバブリング技術に加えて、同社オリジナルのアイディアを確立し、実証実験等を経て目的とする技術を確立され、微細気泡装置について特許出願を行うことになりましたので、その発明のポイントの抽出等について支援を行いました。
同社はこれらの開発を経て、ろ過装置の洗浄力が向上したことにより(高効率逆流洗浄促進機能を付加したろ過装置は、放射性セシウム除去作業時にフィルターに付着したヘドロ状残渣排出にも高機能を発揮)近時国内は基より海外からも注目され引合いも来るようになり新たな販路が開け売上向上の期待が高まりました。
当社は、事業を継続する製造業の立場として、単なる下請けではなく独自技術による自社製品を作り出さなくてはいけないことを強く感じておりました。
企業にとって、コスト競争に振り回されず、高機能・高品質の製品の継続的市場提供を行うためにも、特許等の確保とその維持が重要であると考えております。そのためにも知財総合支援窓口を活用されることをお勧めいたします。
同社は、平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞、平成26年度全国発明表彰日本商工会議所会頭発明賞等、多数の受賞経歴のある画期的な独創的技術を有する企業です。これらの独自技術は、排他的独占権の確保が重要と考えます。事業に役立つ特許等の確保に支援をさせて頂きたく思っております。 (齋藤 廣志)
オープン・イノベーションをきっかけとした新技術創生(824.2 KB)
掲載年月日:2015年2月 6日