窓口支援事例
株式会社ハマ製作所
特許海外展開

スマホカメラレンズ組み立て装置

企業情報

所在地
鹿児島県南さつま市坊津町泊8303
ホームページ URL
http://www.hama.co.jp
設立年
1957年
業 種
製造業
従業員数
51人
資本金
4,000万円

企業概要

当社は、昭和32年東京都大田区で創業しました。当初は、ゲートカット機の製造が主でしたが、ニーズに対応して、各種自動化装置を開発しながら様々な分野に進出し、現在は電気電子、自動車や医療、食品工場向けの、産業用ロボット等を自社開発・製造販売しています。平成3年に坊津町に鹿児島工場を建設し、製造部門を集約しております。

自社の強み

当社は、自社開発した各種装置を生産する工程の90%以上を内製化で行えるため、得意とするカスタマイズ化を生かし汎用性のある装置の製品化を実現させることができます。
また、常に時代の流れに柔軟に対応できる体制を整え、装置の安定性、操作性、生産性に優れた高品質な自動化装置の開発、製品化も行うことができます。
このためにあらゆる顧客ニーズに満足して頂ける製品(光学機器関連、射出成形機関連機器、電子部品関連機器、自動車関連機器等)を製造し納入しております。

一押し商品

当社は、自社の強みを生かして高精度が要求されるスマートフォン用携帯カメラレンズ組立装置を開発し製造販売しております。
スマートフォン用カメラレンズはミクロン単位の精度が求められますが、この技術を可能にし、尚且つ、タクトにもこだわり、3秒に1つのレンズを組み立てるといった高速化も追及いたしました。また、ミクロン単位の精度検証を行えるために、当社では、精度検証機械を導入しております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社はスマートフォンに内蔵するカメラレンズの組立装置を開発し、この業界におけるシェア拡大を計画しておられました。
試行錯誤しながら開発したカメラレンズ組立装置の特徴部分を知的財産権で保護出来ないか、また国内はもとよりカメラレンズの主要生産国である中国や台湾及び韓国での特許権の取得が可能かを知りたいとのことで、当窓口に来訪されました。

最初の相談概要

同社は開発したスマホカメラレンズ組立装置の国内外への販売を展開する前に、本装置の特徴である構造や機構を知的財産権として保護する必要性を認識され、特許化するための相談に来訪されました。過去に特許出願の実績はありましたが、国内出願のみでした。
本装置は海外への展開も計画されており構造や機構も複雑な事から専門家の助言を提案しました。

その後の相談概要

開発したスマホカメラレンズ組立装置の特徴部位や関連装置を、特許の観点で知財専門家(弁理士)と分析・評価し、スマホカメラレンズ組立装置本体と関連システムが特許要件を備えているとの事で、平成25年8月に2件の特許を出願されました。
スマホレンズ組立装置本体は、中国、韓国、台湾に優先権主張出願されています。
スマホレンズ組立装置本体は、平成26年4月に台湾へ1号機を販売されました。

窓口を活用して変わったところ

同社は海外展開して行くに際して輸出国に特許出願して自社製品を保護することが自社防衛のみならず海外の取引先にも安心感を持ってもらえ、有利に海外展開できることを実感されました。グローバル化に伴った事業展開には知的財産権の取り扱いが重要であるとの認識を強くされたと思われます。


企業からのメッセージ

今回、知財総合支援窓口に相談するきっかけは、専門家に聞いた方が近道と考え相談しました。
的確なアドバイスを頂き、結果として特許出願まで行うことが出来ました。知財関係は、この方面の知識がないとわかりにくいシステムなので、支援担当者(相談員)のアドバイスを受けることが一番の近道であることがわかりました。お気軽にご相談されるのがよいと思います。

窓口担当者から一言

自社開発品を専門家に客観的に分析・評価してもらうことで2件の特許が抽出できました。開発計画立案の時点から専門家を活用することで内容の深掘りが可能となり、権利化の可能性も高くなると思われます。自社製品の保護策や権利化の最短への道には専門家の活用をお勧めします。 (濵石 和人)

スマホカメラレンズ組み立て装置(271.4 KB)

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掲載年月日:2015年2月 4日

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