「発明提案書」作成による社内関係者間の連携強化

企業情報

所在地

千葉県船橋市２－１－３４

ホームページ URL

http://www.decsys.co.jp/

設立年

１９９８年

業 種

画像検査装置の開発・製造・販売

従業員数

６０人

資本金

１０，０００万円

企業概要

画像処理をいかに人間の目、人間の脳に近づけるというテーマのもと、人の目を電子の目に置き換えることで様々な業務の効率化を図り、コストの削減やより多くの注文に応えられる生産体制づくりを提案する画像処理・検査装置の総合技術メーカーです。従来は目視検査で行っていた良否判別（キズ、汚れ、印字、異物など）を自動化や検査の省人化、製造工程における精度の向上への高まりを受けて、食品、医療資材、医薬品など幅広い分野で異物検出や外観検査にDECSYSの製品が採用されています。

自社の強み

世の中には、画像処理メーカーや装置メーカーなど単独での企業は数多く存在します。しかしながら外観検査市場、［画像技術・自動化技術＆自社製品］を持ち合わせたメーカーは当社しかありません。当社は、外観検査システムのプロフェッショナル集団として、画像処理技術・システム技術を更に高め、他社には無い独自技術をもってトータルソリューションを提供します。

一押し商品

バイアル粉末異物検査装置（特許第5307459号取得）は、バイアル（薬品を容れる透明容器）内に充填された粉末中への異物混入を検出するための装置です。独自の振動技術により、容器内の異物を底面に出現させ、カメラ撮像したライブ映像をモニター上で目視検査することができます（自動検査でも対応できます）。粉末に対する異物の比重に関係なく検査可能です。

知財総合支援窓口活用の概要（記：窓口担当者）

窓口活用のきっかけ

同社には昨年度、連携先の公益社団法人千葉県産業支援センターからの紹介で、開発品の知財保護のため、知財専門家（弁理士）との協力による支援を行いました。その結果、特許出願１件に繋げることができました。今回、同社の知財管理担当者から再度同様の支援を希望され、新規開発品に対する知財保護の支援依頼がありました。

最初の相談概要

開発品に関与した複数の発明者は、千葉・山形・京都に分散していたため、テレビ会議を利用して、「発明の骨子」及びこの開発品の事業展開等の聞き取りを行いました。発明内容は専門性が高かったのですが、事前準備して頂いた「発明の骨子」の説明書により、効率良く理解することができ、知財専門家（弁理士）の協力による支援を要すると判断しました。

その後の相談概要

その後、開発品の事業展開を踏まえた「発明提案書」の作成を支援目的として、知財専門家との協力による５回の支援を行いました。作成した「発明提案書」が、発明内容を捉えるための経営資料としても役立つことも確認しました。さらに、この「発明提案書」に基づき支援した知財専門家に特許出願の依頼があり、１件の特許出願に繋がりました。また、特許出願後の留意点として、審査請求タイミングをどうするか、国内優先権制度の利用及び海外で実施する場合の知財管理等についてのアドバイスもさせて頂きました。

窓口を活用して変わったところ

社内で纏められた「発明の骨子」は、開発品そのものの権利化に注視していましたが、今回の「発明提案書」作成支援により、自社の事業の自由度を得るために、防衛的内容の検討も重要であるとの意識が芽生えてきました。また、「発明提案書」という形で開発成果を纏めることで、開発に関与した複数の発明者間の連帯感も強くなり、さらに経営者側も含め関係者に共通した発明内容の捉え方が早期に行われるとの期待も抱くようになりました。

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企業からのメッセージ

「発明提案書」を作成する過程で、開発部門だけでは見落としてしまうような、事業や知財保護等の観点からの検討を今回の支援で受けることができ、質の高い特許出願ができたことに大変感謝致します。このような支援を手軽に依頼できる知財総合支援窓口は、専門の知財部署の無い中小企業にとっては強い味方です。この窓口の活用をお勧めいたします。

窓口担当者から一言

「発明提案書」作成による社内関係者間の連携強化(377.8 KB)

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掲載年月日：2015年3月17日

更新年月日：2020年10月29日