窓口支援事例
株式会社メルテック
特許営業秘密・ノウハウ

知財アドバイザーの発掘による、経営・営業・技術を考慮した支援

企業情報

所在地
千葉県流山市流山1038
ホームページ URL
http://www.e-meltec.jp/
設立年
1991年
業 種
フォトエッチング加工、電鋳加工他
従業員数
100名
資本金
1000万円

企業概要

当社は、フォトエッチング・電鋳・射出成形・シート抜き加工等オールラウンドの薄板加工メーカーです。
付帯する複合加工(めっき、曲げ加工、黒処理、インサート成形等)の社内一貫生産を承ります。
エンコーダ用スケールも製造しています(PETフィルム、メタル、長尺等)。
本社工場は千葉県流山市にあり、海外工場は中国・フィリピン・タイにございます。

自社の強み

当社は長年培ったフォトエッチング技術を基に、エンコーダスケールの生産では業界トップクラスの実績があります。
透過式・反射式のエンコーダスケールを、金属・樹脂の素材で供給する唯一の受託加工メーカーです。

一押し商品

当社は、エッチングでは不可能とされていたアスペクト比1:1以上のフォトエッチングを実現しました。特許取得済のハイブリッド材料を材料生産からエッチング加工まで一貫生産することにより、最大±2μmの精度を実現しております。
エッチングの生産性と加工精度を兼ね備えた画期的な加工技術で、メタルマスク・エンコーダスケール・光学用マスク・遮光板などにご利用いただいております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社はTECHNO-FRONTIER2014(東京ビックサイトで2014年7月開催)に出展され、その展示会を訪問した知財アドバイザー(主として、新規相談企業を発掘する人材)からの紹介により、同社を訪問することになりました。

最初の相談概要

同社の経営、営業及び技術の各担当者からの聞き取りを行う中で、新規加工方法に基づくセンサー部品について、納入予定先からは高評価を得ており、安定的な供給保証の希望も示され、その方策についての相談がありました。そこで、今回の新規加工方法を特許で保護することにより、他人の権利を侵害しない優れた技術の証とすることが必要であることを確認しました。そのためには今後の事業展開を考慮した権利の確保のため、質の高い特許出願を目的とした、知財専門家(弁理士)の協力による支援を要すると判断しました。

その後の相談概要

同社は薄板精密部品の受注加工で得た多くのノウハウを蓄積しており、特許出願にあたりこれらの製造方法に係るノウハウをどの程度開示するかが重要なポイントとなりました。相談メンバーによる会議は、当初からブレインストーミングの原則に則っとり意見交換が行われたことが幸いし、計8回の相談会を経て関係者間で納得いく内容で特許出願のポイントの抽出ができたので、協力を得た弁理士に特許出願を依頼することになりました。

窓口を活用して変わったところ

従来、同社の特許出願は、発明者と弁理士との打ち合わせにより依頼することが殆どでした。しかし今回、経営、営業及び技術の各担当者から成る企業側と、明細書作成側となる弁理士と、両者と利害に無関係な知財総合支援窓口担当者とによる、立場の異なるメンバーで、経営・営業・技術を考慮した上での出願戦略というものを、相談会を通じて各メンバーが実感することができ、特許出願と事業との関連付けを理解され、特に市場確保という目線で特許出願を理解されたと思っております。


企業からのメッセージ

当初、新規加工方法による部品についての特許出願のみを考えていました。立場の異なるメンバーによる相談会により、市場確保を考慮した特許出願の重要性も知ることができたのは、知財総合支援窓口の支援のおかげと感謝しております。単なる出願相談ではなく事業面から検討する機会を与えてくれる知財総合支援窓口に相談されることをお勧めいたします。

窓口担当者から一言

今回、同社の経営、営業及び技術の略同世代の各担当者殿と活発な意見交換をする中で、相談会毎に同社にお願いした検討事項が速やかに提示され、大企業にはない素晴らしい動きがあり、これが中小企業のチカラだと痛感いたしました。今後とも協力させていただきたく思っております。 (齋藤 廣志)

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掲載年月日:2015年4月16日

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