当社は創業以来、クッション、寝具の製造販売とウレタン加工を自社工場にて行っている製造メーカーです。
寝具の製造販売におきましては、枕、マットレス、クッションを市場ニーズに合わせて、様々な素材を使い完成品まで生産しております。
平成23年には、自社ブランド「RAKUDES(ラクデス)」(商標第4990497号)を発表し、今まで培った技術やノウハウを活かし、商品展開を行っております。
当社は、「ウレタン加工」と「寝具の製造」の2つの自社工場を持っていることが、強みだと思います。
ニーズに対して、素材を検討しリスクを抑え迅速に試作を行う事ができ、加工技術を駆使し他社には無いオンリーワン商品を生み出します。
ユーザーの声を第一に開発・改良を行う事で、ユーザーからは、高い評価を得ております。
静岡県と共同で特許(特許第5604877号)を取得しました。
当社の一押し商品は、産学官連携によって開発された「ポジクッション」です。日本の高齢者の体格に合わせたサイズは扱い易くとても評判が良いです。中素材は、流動性がありながら押せば安定する「ナジーム」(商標第5650100号)(特許第5762727号)を使用し身体になじみフィットして安定します。
2019年4月には医療現場のニーズに応えポジクッションT〔耐熱タイプ(オートクレーブ105℃まで対応)〕を品種追加しました。サイズに関しても日本人の体格が大きくなってきたことに合わせてクッションのサイズを少し大きくしました。
同社は、窓口事業開始以前に新たな事業展開として自社独自の商品開発を始める際、静岡県工業技術研究所から紹介されて、総合支援窓口を尋ねたことがきっかけで、その後新たな商品開発の際には継続して窓口を活用しています。
同社は、主にまくらの製造販売を行っているので、まくらの特許がどの様な出願状況なのか技術動向調査を行うため、特許情報検索の方法について支援しました。
同社は自社ブランドを立ち上げる為に、「RAKUDES」のロゴと商標をそれぞれ登録しました。
次に製品の研究開発が進む中、ハバック腕置きクッション、姿勢保持クッション、腰クッションの先行調査、特許出願、意匠登録、共同出願契約など、専門家を活用しながら支援しました。
商品に関する講演内容(講演録、講演の録音及び録画、写真)の利用に際して、著作権契約についても窓口登録専門家(弁護士)に支援していただきました。
同社の製品が権利で保護されていることにより類似品が現れた時でも、安心して、自信をもって販売することができ、他社との違いを意識しながら、商品開発を行う様になりました。
人間工学グッドプラクティスに採択され、グッドデザインしずおかユニバーサルデザインを受賞。TVでも報道されたことにより、介護用品カタログに掲載され、介護施設、病院等で使用されるようになりました。
自社商品の特長を形にしたいとき、また、販売前に他社の権利を侵害していないかなどのトラブル防止の為にも、窓口を活用されると良いと思います。
自分一人では、わからない事ばかりですが、検索のやり方を教えていただき、確認をして行くことで、商品開発を進めることができました。右も左も判らなく、沢山の失敗をしてきました。しかし、自社ブランドの商標が同社のフラッグとなり、心の支えになりました。これも、様々な方の支えがあったからであり、感謝しています。
ユーザーの為になる様な、商品作りをこれからも続けて行きたいと思います。
同社は、類似商品も多い寝具業界の中、福祉向けの寝具に特化した付加価値のある製品を提供しています。今後も知財を活用しながら、事業拡大できるような支援をしていきたいと思います。 (宮枝 清美)
介護用枕等の知的財産権取得支援(485.3 KB)
掲載年月日:2015年5月 8日
更新年月日:2022年1月18日