窓口支援事例
アポロ興産株式会社
特許実用新案商標

開発不織布をゴルフボール拭きとした知財権取得支援

企業情報

所在地
長崎県島原市下川尻町69番地
ホームページ URL
http://apollo-kousan.co.jp
設立年
1957年
業 種
1.石油類の販売  2.石油化学製品の販売
従業員数
55人
資本金
1000万円

企業概要

 昭和32年の創業以来、当社は石油製品の販売を主力とした営業活動を行って参りました。この間、スタンド部門は災害時石油安定供給法に基づき災害対策型中核給油所等整備事業による改築や整備部門充実の為に民間車検場を有し、更に軽板金や各種保険を初め、カーリースや車販も手掛けて参りました。又外販部門は地域の燃料等の安定供給を図り、小口燃料配送拠点整備事業により、油槽所の整備と車両等の充実を行いました。石油化学部門(包装資材)は、福岡、長崎、熊本の3事業所で営業しています。

自社の強み

 「未知と困難に対する挑戦こそ我々の生き甲斐である」の社是の下、失敗する事を恐れず、包装資材の需要現場にて問題点等を抽出し、分析、検討、企画提案、サンプル作製等を一連の業務として実施しています。その中で前例がない製品であれば、商品開発デスクが特許等の申請を前提に試案を作成し、知財総合支援窓口担当者のサポートを受けながら、提出書類等の作成を行っています。その結果、特許5件、実用新案1件、意匠1件、商標3件の権利取得が出来ました。更に現在も特許1件申請中です。

一押し商品

発明の名称「燭台」 特許第6906124号 
 登録日 令和3年7月1日 
商標登録 「迪裕 ゆうゆう」 登録第6466430号 
 登録日 令和3年11月5日
島原和燭台・迪裕は島原特産品和蝋燭専用の燭台です。長崎県の代表的な陶磁器「波佐見焼」による伝統的な製法で焼き上げられました。これは和蝋燭の特徴を最大限に活かした、画期的な特許取得の燭台であり、和蝋燭特有の炎のゆらぎとその変化を心ゆくまで楽しめる商品となっております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社が保有する熱可塑性樹脂袋の特許が、4年目の登録年金納入期限日が既に過ぎており、権利を復活させたいと、知財総合支援窓口に相談に来られたのがきっかけです。
 その後、保水性と撥水性に富む不織布をゴルフボール拭きとして拡販をしたいとのことで、知財権取得の支援をしました。

最初の相談概要

 ゴルフボール拭きについて、先行事例の検索方法指導、早期審査請求の申請書作成支援、拒絶理由通知の対応に関する相談があり、持参された手続補正書と意見書については、専門家を交えて指導をしました。その後も何度かやりとりを行い、無事に手続補正書と意見書を提出頂くことができました。

その後の相談概要

 同社は、専門家の助言に基づき作成された手続補正書と意見書を特許庁に提出されましたが、最後の拒絶理由通知で、外国の特許公報が新たに引例に引かれました。そこで再度作成された手続補正書と意見書の案について、専門家を交えて知財総合支援窓口で支援を行い、最終的に特許権を取得して頂くことができました。

窓口を活用して変わったところ

 ゴルフボール拭きの基本特許権取得のみならず、改良特許出願、商標権の取得、意匠出願と、産業財産全般につき活動を展開され、製品開発については、新事業創出の研究開発費に資する補助金交付を受ける等事業化による拡販展開を目指されています。


企業からのメッセージ

 支援企業の様な地方の零細企業にとって、地域に弁理士の数も少なく、更に申請書類等の作成にも費用が掛かりますが、知財総合支援窓口の的確なサポートを受ける事により、アイデアを知的財産として登録出来る可能性があります。更にそのアイデアを製品化し、市場に送り出す事も夢ではありません。

窓口担当者から一言

 同社は、本事業の支援活用前から、新規事業の計画時に、先行事例検索後、試作時、試行錯誤で苦労した技術を特許出願申請すると共に、知財権取得と並行して、新製品開発の補助金申請・交付とバランス良く活用されています。今後、事業化による拡販展開が期待され、今後も、タイミング良い支援をしたいです。
(諸岡 隆吉)

開発不織布をゴルフボール拭きとした知財権取得支援(1.3 MB)

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掲載年月日:2015年6月23日

更新年月日:2022年8月19日

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