窓口支援事例
有限会社エー・シー・ピー
実用新案商標

ブランドの浸透、商品の普及・展開に知的財産権を有効活用

企業情報

所在地
東京都墨田区本所4-19-14
ホームページ URL
-
設立年
2003年
業 種
製造・卸業
従業員数
4人
資本金
300万円

企業概要

 社名のエー・シー・ピーは、ニュージランド産の最高品質メリノウールの優れた性能に着目し、どんな条件下でも使えるものという意味の、ALL CONDITIONS PRODUCTSの頭文字から付けたものです。
 主力の取り扱い製品は、登山用品・アウトドア用品です。中でも、羊毛の最高級品とされるメリノウールを使用した、着心地のよいアクティブウエアは、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があります。特に、過酷な厳冬期の冬山登山には最適のウエアで、メリノ種の羊からとれる原毛を糸にした後、生地に加工されたものを輸入し、当社のデザインにより製造し、スポーツ用品店等に卸しているものです。

自社の強み

 メリノウールはあらゆる繊維の機能を上回る、驚異の天然繊維であり、その優れた性能に着目し、メリノウール製品に特化した会社として、今日まで事業を行ってきました。
 他社の登山用品・アウトドア用品関係のウエアは、ポリエステルやナイロン等の化学繊維製が多い中で、当社はメリノウール100%にこだわり、着心地がよく、保温性・消臭性に優れ、汗冷えしにくいアクティブウエアを提供しています。

一押し商品

 当社は登山用品・アウトドア用品の一部として、山歩き用ストックも製造しています。
 最近の山ブームで、登山者およびハイカーが増え、山歩き用ストックによる、登山道あるいはハイキングロードの環境破壊が問題視されています。
 環境破壊を起こさないように、山歩き用ストックの先端にはゴムキャップが付けられていますが、脱落しているのが散見されます。
 当社の山歩き用ストックは、脱落防止の機能が設けられており、環境保護に一役も二役も貢献しているものです。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、主力商品のネーミングについて、自社にて商標登録を行い権利保護に努める等、知的財産権を有効に活用している企業です。
 窓口活用のきっかけは、特許庁にて商標登録の相談を行っていたときに、知財総合支援窓口にて各種相談および支援が受けられる等の説明を受けたことによります。

最初の相談概要

 山歩き用ストックの先端のゴムキャップの脱落防止に関して、自社にて実用新案登録出願を行うことについての相談でしたので、実用新案制度の概要を説明し、先行技術調査を行ったうえで、自社技術に近い公報情報も活用しつつ、出願書類の草案を作成されるように勧めました。

その後の相談概要

 何度かの相談にて書類に対する助言を重ね、出願書類を完成させ出願を行ったほか、他社製品のウォッチングおよび公報類のウォッチングを行っておられ、自社商品に障害となる案件についての相談および情報提供についての相談があり、そのような障害を排除するための検討を進めました。

窓口を活用して変わったところ

 もともと、商標を積極的に活用するとともに、他社による商標権侵害にも目を光らせていた会社ですが、窓口活用後は、商標のみならず、あらゆる場面での知的財産の創出と、知的財産を守る意識が醸成されてきており、ブランドの浸透、商品の普及・展開活動に知的財産権をさらに有効に活用すべく取り組んでおられます。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口のよいところは、いつでも気軽に相談できること。知財総合支援窓口を活用することにより、代理人を介することなく、自社で出願から権利化までの手続きができることです。
 また、あらゆる支援機関とも連携が取られていて、どのような場面でも何らかの支援が受けられることは、中小企業にとっては大変心強いことです。
 皆さんも、ぜひ気軽に知財総合支援窓口を活用されることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 中高年者の山歩きあるいはハイカーが増え、遭難あるいは環境破壊が問題となってきています。同社はこのような遭難あるいは環境破壊を減らすべく、積極的に取り組んでいます。
 東京の窓口ではその様な同社の取り組みに対して、知的財産権を有効に活用することにより、更に利便性の向上と環境保護が進み、同社の企業力アップと知的財産活動が活発化するよう、引き続き支援を継続していきます。
(石橋 正純)

ブランドの浸透、商品の普及・展開に知的財産権を有効活用(321.4 KB)

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掲載年月日:2015年10月15日

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