窓口支援事例
株式会社 日曜発明ギャラリ―
特許海外展開契約・法務

アイデアを商品化へ

企業情報

所在地
静岡県焼津市すみれ台2丁目11-3
ホームページ URL
https://www.kobaya-co.jp
設立年
2009年
業 種
アイデア商品の開発・委託製造・販売
従業員数
4人
資本金
300万円

企業概要

 当社はアイデア商品の開発、委託製造、卸販売、ネット通信直売と商品の発想企画段階から、直売まで一貫した事業を行っています。特に、夏シーズン向けに暑さ、熱中症対策としての冷却機能ウエア―商品(ブランド名「クールビット」;ヘルメット作業用冷却カバー、冷却機能付きアウトドアCAP、HAT、子供用UV、涼冷フラップ帽子、涼冷ネッククーラ等)や、冬シーズン向けの防寒対策としてのカイロin 遠赤外ネックウオーマ(ブランド名「暖か朗、暖か花」)を開発、委託製造、EC販売展開をしています。全国からの募集アイデアをホームページ上に展示し、商品化する支援も業務に組み込んで事業を進めています。

自社の強み

 当社は、例えば、背中のツボを暖めるマフラーでも特許の取得実績があり、「な~るほど!」というような暮らしにおけるアイデアを知的財産化することを強く意識、実践し事業を進めています。アイデアから商品化に至る過程で、商標、特許、意匠、著作権、海外知財を含め、知財出願、権利化を志向し商品化、事業化を行っています。特許第6008301号 (冷却)装着具US PAT も保有、最近では、「気象予測X健康対策商品XAI(深層学習)」による、熱中症や寒さ対策のアラート、スマホアプリ、特許第6793301号の取得に成功し、関連商品の宣伝拡販システムの運用による、関連事業化の為の協業社をも募集中です。

一押し商品

 一押し商品は、働く現場や警備等での夏の暑さ対策に、ヘルメット作業者向け、冷却インナー、クールビット・ビルダーV(ブイ)は大手の電力設備会社様等に、夏の安全対策に採用されており、1社で数千人規模の、毎年買い替え需要で採用されています。また、水、保冷剤の3通りが使える、ヘルメット作業者向けの「クールビット・メットカバーICE」や、「クールビット・アイスポケットベスト」が好評です。                                        これらは、新素材高吸水繊維を空気は通すが水は通さない透湿防水布でサンドイッチしたポケットに氷や水を入れて、融解熱と気化熱で涼冷感を長時間得ることができる暑さ、熱中症対策商品です。また、これと同じ冷却構造(前記当社特許構造)のクールビット・アイスポケットHATは、国内販売の他に、米国、オーストラリア他、海外でもEC販売し、好評を得ています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、「アイスポケットベスト」等開発製品をドバイの展示会に出展を予定していたことから、国際出願について特許庁に相談したところ、知財総合支援窓口を紹介されたことが活用のきっかけです。

最初の相談概要

 同社は、「アイスポケットベスト」についてPCT出願を検討していたが、先の出願から11月が経過していることと、一部内容の補正をしたい点があるので、どのような手続きをすべきかとの相談を受け、PCT出願制度、手続きの流れ及び提出期限、国際出願にかかる手数料、国内移行した際の審査請求料の減免制度について支援しました。

その後の相談概要

 同社は、海外知的財産プロデューサーに海外展開における知財リスク回避策等の助言を受けました。その後、米国、中国他に国内移行し、特許を取得しました。また、熱中症対策商品の模倣品を発見した際には、中国からの輸入販売会社に対する侵害警告(東京の弁理士に依頼)や訴訟裁判の手順を窓口の専門家(弁護士)に相談しました。新開発の気象予測と適切な熱中症対策商品を薦めるスマホアプリシステム、及び、新方式の冷却機能付きキャップ等、自社開発した製品に対してパソコン出願、早期審査申請、1年以内にPCT国際出願を行うという知財活動戦略を立てており、その手続きに関する相談に、継続して、知財総合支援窓口を本窓口を利用しています。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、自社ブランドで委託生産し、自社直販サイト、大手通販サイトに出店し直販しています。さらに、商社、卸会社等に卸販売を行っています。また、海外へは、海外のネット通販に商品を預け、グローバル通販に挑戦中です。


企業からのメッセージ

 EC販売を主とした事業では、なにより市場性があって、かつ、オリジナル商品であり、継続して販売できることが条件です。そのための、商品開発と販売には、知的財産権の確保と保護活動をうまく組み合わせることへの意識と実践が必要との思いを強くしています。些細なことでも知的財産権に関し、相談できる窓口があることが、とても心強いと感じています。

窓口担当者から一言

 社長は、アイデアが豊富で知財の重要性を認識しています。新商品の知財取得に積極的に取り組んでおり、さらに事業に有効に活用しております。今後、さらなる事業拡大につながるよう支援していきたいと思います。 (宮枝 清美)

アイデアを商品化へ(3.1 MB)

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掲載年月日:2016年2月16日

更新年月日:2024年2月20日

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