当社は、昭和56年創業以来、一貫して水耕栽培に関連した事業を展開しています。
水耕栽培で手がけた品目は、かいわれ大根・ブロッコリースプラウト・豆苗・もやし・そばの芽、にんにくスプラウトなど多数あります。また、それらの栽培を通じて得た経験とノウハウの蓄積から、業界では最先端をゆく省力化栽培装置とシステムを開発して販売しています。
さらに、大学や医師との共同で植物スプラウトを原料にしたサプリメントの開発も手がけ、市場に供給しています。
30年以上にわたる植物スプラウトの水耕栽培で蓄積した経験により、農業の近代化や省力化をしながら安全で美味しい植物スプラウトを安定的供給できるシステムとノウハウを保有しており、それらのいくつかは特許を取得しています。
平成14年に開始した植物スプラウトのサプリメントの開発では、大学や医師との連携も積極的に行って商品を完成させてきた実績があります。
にんにくスプラウトパウダー100%のサプリメントです。
独自開発の栽培装置を使って、にんにくから発芽させたスプラウトから原料を生産しています。
特許第4252101号「にんにくスプラウト水耕栽培装置」と特許第5348810号「にんにくスプラウトの粉末状物質」を活用した商品です。
知財アドバイザーによる訪問で、知財総合支援窓口の紹介を行ったことがきっかけとなりました。そこで、特許庁事業の概要や知財総合支援窓口にて支援を受けられることを知り、すぐにでも活用したいとお話をいただきました。
特許料の納付について、自社できちんと管理したいとの思いと、弁理士費用がかかること、弁理士が遠方であることなどから、ちょうど同社での納付を検討しているところでしたので、納付方法や口座振替制度、知財管理方法などについて説明しました。
知財管理や商品の販売についてお話をしていくうちに、特許だけで商品を保護するのではなく、商標も重要なブランド構築のアイテムであることに気付いていただき、商標出願も行うことになり、記載方法や商品及び役務の考え方などの支援をしながら出願をしました。
『特に、知財や商標出願に関して以前持っていた「面倒」「難しい」といった印象がガラッと変わりました。また、特許料の納付を忘れてしまい、権利を失う心配もなくなって安心しました。』と、知財をより身近なものに感じていただけるようになったと思います。
知財は難しい、面倒だという先入観が解消されることでしょう。何かあったときには気軽に知財総合支援窓口に相談してみられるのが良いのではないでしょうか。
同社は、以前から特許取得などを積極的に行い、知財の重要性は認識されていたため、一歩進んだお話ができたのではないかと思います。難しいと思われがちな知財ですが、より身近に感じていただいたことで、さらに経営に活用していけるよう、支援を行っていきたいと思います。 (弘蔵 周子)
特許管理とにんにくスプラウト商品の保護強化支援(137.0 KB)
掲載年月日:2016年4月19日