当社は2016年に個人事業主として起業化しました。業務内容は自社が独自に開発した製品を鋳物メーカーに製造を発注し、販売を展開しております。鋳物の製造はノウハウを要しますが、メーカーと密に打合せを行い、所定の形状を作成するのに成功しております。従来では、難しい鋳造も可能とし、さまざまなアイデア製品に対応してまいります。
当社は、従来ではなかった製品や特殊な仕様品など、お客様のご希望の製品も製造し、ご提供致します。鋳造技術を検討させていただき、お客様だけのオンリーワン製品をお届けします。また、ニーズに適応するように改良いたします。このように、特殊な仕様品にもフルオーダーメイドで確実にお応えしております。開発意欲も持ち合わせており、意匠の出願も行ってきました。
今回、開発・販売を開始したカーリング用の応援ベルは、薄物鋳物の技術を活かした製品に挑んだ製品です。厚さ1.5mmの鋳鉄で、1mmの鋳抜き穴を併せ持っています。カーリングという競技では「カウベル」という牛用のベルを持って応援するのですが、当社のベルは風鈴に近い音色です。世界のカーリング会場で「謎の日本製応援ベル」と勝手に評判にしています。
同社は、鋳物の小物を販売する事業を起業化しました。社長自身がカーリングの連盟に通じておられ、今回のカーリング用の応援ベルを創作されました。カーリングを行う人口も世界的に増加の傾向があるとのこと。知的財産権の保護について要請を受けました。
同社のカーリング用の応援ベルは、従来には存在しないものであり、知的財産権の保護として意匠権
の取得を検討されました。カーリングは日本国内より、世界での活動が盛んであることから、意匠の国際出願に関しての支援を要望されました。
同社は、知財専門家(弁理士)の派遣指導にて、意匠の国際出願に関し各国へ個別に出願する場合とジュネーブ改正協定に基づく国際出願について理解されました。また、外国出願費用の助成を紹介しました。同社は派遣指導後、知財専門家の事務所を介して国際出願をされました。
同社は、社長ご自身がアイデアをだし、従来にない小物を鋳物で商品化されています。アイデア品に関しては、知財権で保護し活用していくという意識を持たれました。商品販売に関しては、商品広告に関しても取り組まれており、業界紙に掲載されました。
新開発製品に関する意匠の国際出願については、知財総合支援窓口のご支援によりスムーズに行うことができました。また、その際に外国出願費用の助成を受けることができました。今後も窓口のご支援を受けることにより、知的財産について積極的に取り組む所存です。
同社は、社長ご自身がアイデアの発想が豊富な方で、今回、カーリング用の応援ベルといった観戦には欠かせない小物を商品化されました。カーリングは今後、益々盛んになるスポーツであり、不可欠な用具になるかもしれません。今後も企業経営を活かす知的財産に関するご支援を継続していきたいと思います。 (荒川 修一)
鋳物で作るかわいい小物雑貨屋(135.4 KB)
掲載年月日:2017年1月17日