当社は、水処理関連機器各種、サイクロ減速機、空気輸送機器、送風機、電機機器、プラント機器、ソーラー発電設備、井戸設備、環境設備機器などの設計・制作・加工・施工、修理サービス、電気工事、配管設備工事および販売などの業務を行っております。
修理サービスでは、引き上げたポンプ・ブロワーなどを分解し汚れた部分は丁寧に洗浄・清掃し最後には塗装仕上げで新品同様に仕上げ、確かな修理作業を行います。
また、設置工事では、安全・丁寧・確実をモットーに、迅速で後々のメンテナンス性を考慮した設置工事を行います。
さらに、メンテナンスでは、現状を確認し不良個所等を確実に発見してメンテナンスを行います。
(安全優先! 作業効率UP!)
多岐にわたるブロワーの取り扱い経験から、特殊な空気を発生する圧縮熱風発生装置「クリーンサーモワン」(特許第4474399号、商標第522740号)を開発し、これを応用して乾燥装置(特許第4792062号)および汚水処理装置(特許第5896332号)などの独創的な商品を開発し、現場での性能確認を終了して拡販展開中です。
同社は、コア技術商品「圧縮熱風発生装置」の利用展開を図っており、1つのアプリケーションとして「圧縮熱風発生装置と混合器とから構成する汚水処理装置」を開発し、協力企業パイロットプラントへの設置・試運転を行い、小山高専と連携してランニング評価を行っておりました。当該排水浄化装置の効果を示す定量的データも取得できたので、知的財産の権利化と共に拡販に向けた積極的活用を図ることが必要と考えておりました。
同社からの最初の相談は、以下の2点でした。
①他社に対する侵害回避並びに知財の取得に向けた、先行文献調査並びに独自技術ポイントの見極め。
②国内のビジネス展開において有効に活用できる知的財産(特許、意匠、商標、ノウハウ、あるいは知財ミックス等)の取得方法。
同社に対してはその後、窓口登録専門家と協働して以下の観点からの支援を行いました。
①独自技術ポイントを的確に捉えビジネス展開において有効的に活用できる知財の取得方法、並びに特許の出願及び特許の権利化。
②圧縮熱風発生装置及び汚水処理装置の拡販を図るための、取得した特許の積極的活用方法並びにノウハウ(営業秘密)の管理方法。
知財総合支援窓口に相談することで、知的財産に係わる意識の向上を図ることができたと考えます。会社の将来にわたっては、既存製品の製造と販売で終わることなく、新製品の開発と同時にその開発品による将来の製造と販売の一方で、計画的な知的財産を構築しておく必要があり、この意識向上の大きなきっかけとなりました。
今回ご相談させていただいた内容は、知財の取得に関することでした。実際の窓口担当者からの対応は、特許等の調査方法、事前に検討すべき項目に対するご助言、窓口登録専門家との特許の出願手続から権利化に至るまでのこと等をご指導いただきました。窓口を利用することで、適切で的確なアドバイスを頂き、本当に有難うございました。
圧縮熱風発生装置及び汚水処理装置の拡大展開に向けた、製造力の向上と共に、知財安全性の確保及び知財障壁の構築については達成しつつあります。今後は、民間企業や自治体等への具体的なプラント設置に向けた拡販活動を展開する中で、取得した特許、ノウハウなどの有効利用についての支援を継続していきます。 (斎藤 秀夫)
圧縮熱風発生装置に係わる特許網の構築について(426.8 KB)
掲載年月日:2017年2月16日