当社は、手袋産業の中心地として有名な香川県東かがわ市に本社を置く手袋製造メーカーであって、レザーファッション手袋の分野では、国内シェアの約20%を占めています。
今や手袋は防寒用から、ファッション手袋やニット、さらにはゴルフ、スキー、スノーボード、バイクなどのスポーツ用まで非常に幅広い製品を扱う産業へと変化しています。
そのため、あらゆるファッションについての情報を素早く入手し、海外各地から良い材料を調達し、安定した品質を供給することが、手袋産業の課題であり、グローバル化が必須です。
そこで当社は、いち早く海外展開に着手しました。現在では、上海に工場を持つほか、事業分野拡大の為のグループ会社も設立し、販売チャンネルを欧米などに広げています。
誠意:本社を企画開発から技術指導までのキーステーションとし、グループ企業をネットワークで連携、最新の情報を生かした<ニューマーケティング>でお客様のニーズに応えます。
熱意:世界に通用する豊かな人材を育成するため、企画・生産・営業にいたるまで個性を大切にした社員教育により、豊かな感性とパワーあふれる個性で<クロダスピリット>を育てます。
創意:ハイクオリティなレザーグローブ・ソフトレザー製品造りを目指し、ファッション感覚あふれる<クリエイティブマインド>を追求し続けます。
『誠意・熱意・創意』
世界を舞台とする国際企業を目指す「クロダ」は、<ヒトづくり>こそ最高でなければならないと思っています。
女性用ファッション手袋が当社の一押し商品です。
レザー、ジャージ、ナイロン、ボア、フェイクレザー、ニット、UVなどの各種の手袋を品揃えしております。
これらの商品を「クロダ」ブランドで販売しております。
スマートフォン用手袋の特許出願の相談に知財総合支援窓口に来訪されました。
試作品のスマートフォン用手袋を持参してこられ、手袋の構成について特許取得が可能かの相談に来られました。技術的には電気伝導性の糸を要所に使用した手袋であったので、簡単な先行技術調査の指導の後、専門家派遣事業による専門家(弁理士)のアドバイスを受け、特許出願の運びとなりました。
特許出願後の商品化において、商品のネーミングを決め、商標権を取得したいという相談があり、商標出願を支援し、出願手続を全て同社が行いました。また、会社のブランド名についても自社による商標出願を支援しました。(商願2016-88000「§KURODA」、商願2016-92235「Fast Touch」)
これまではOEMでの製造が100%でしたが、自社ブランドを持ちたいという意識が芽生え、新しいアイデアを盛り込んだスマートフォン用手袋について、特許出願・商標出願を支援しました。これらの知財の権利取得の活動から、自社ブランドに対する思い入れが深まり、商品の営業に力が入りようになりました。自社ブランドの商品を開発していこうという意欲が高まりました。
これからの事業活動には知的財産権の知識を持ち、これらを活用していくことが求められます。知財総合支援窓口を活用していくことで、自分たちが知らなかった知識を得ることができ、また知的財産権の活用ができるようになると思います。特に、権利の取得を考えている方には、無料の相談窓口ですので、使い勝手が良い相談窓口だと感じましたので、ぜひ、利用を考えてみたほうが良いと思います。
自社ブランドの開発に目覚め、特許・商標を積極的に取得するようになり、商品化を進めていっている支援事例です。今後とも引き続き、新商品を開発していき、産業財産権を有効に活用して、自社ブランドの確立を行うように支援していきたいです。 (辰野 勇)
自社ブランド確立へのアプローチ(209.2 KB)
掲載年月日:2017年6月13日