当社は、2012年12月に再生可能エネルギーの導入を通して地域活性を目指すコンサルティング会社として設立しました。以降、再生可能エネルギーのみでなく、産学連携や地場産業連携をコーディネートし雇用を創出する「新事業開拓コンサル業」に積極的に取り組んできました。
現在は産学連携や、先端技術ベンチャー企業の先進技術の事業化において、アカデミアと産業の文化的な違いの橋渡しも含めた開発支援・マーケティング・プロジェクトマネジメントを包括的に支援する事業を行っています。
当社が主体となる地域連携プロジェクトとして、超高齢化社会への地場産業連携による岡山のジーンズや、帆布を活用したユニバーサルデザイン商品
ブランドAUN(Action for UNiversal design)を積極的に推進しています。
化学と物理の境界領域となる分子反応・界面物理・電子移動・量子半導体物理などの分野において特に強みを有しており、学際・境界・複合領域に対して目利きと研究開発支援を行うことができます。
この技術の目利きと、市場の今後を分析したマーケティングによって、産学連携における文化的すれ違いや異業種の壁を超えたプロジェクトマネジメントを行っています。
AUN (あうん, Action for UNiversal design)はこのような活動から生まれたもので、岡山県のデニムや帆布産業の力を生かし、介護機能や健康維持機能を含むおしゃれなユニバーサルデザインのブランドとなりました。どの商品も知財を確保するように努めています。AUNは中国ニュービジネス特別賞(2019年)や、経産省のジャパンヘルスケアビジネスコンテスト JHeC2021にて優秀賞を受賞しています。
「リフティ・ピーヴォ」持ち手つきクッションは、おしゃれなクッションでありながら、「てこの原理」を利用して体重移動で被介助者を引き起こすことができ、ベッドから車椅子への移乗介助の負担を大幅に軽減します。
岡山産の丈夫な帆布を使っており、普段はクッションとして使えるため、介助のたびの装着の手間はいりません。また、撥水処理を施しているためシャワー介助にも使えます。ズボンタイプにした「リフトアシストジーンズ」も作っています。
本商品は、特許第6089176号及び特許第6398109号(米国、欧州、中国、でも権利化、インドへ出願中)で保護されています。
同社社長が特許等を出願すべきかどうか悩んでおられた際、岡山県産業振興財団の方と異業種交流会で話す機会があり、その中で知財総合支援窓口の存在を知り、来訪されました。
最初の相談内容は、同社社長の母が家族の介護苦労の中で製作した「車椅子からのずれ落ち防止具」の特許性についての調査でした。これはデニムパンツを加工したもので、おしゃれな介護具をつくると介助される側もする側も明るくなることを学んだ良い機会でしたが、本人が取り外せないとのことで商品化にはいたりませんでした。
AUNブランドの商標登録、持ち手つきクッションLIFTYの商標・特許・意匠、その他の新しい商品について専門家(弁理士)の指導を受けながら出願手続きなどの支援を行いました。
弁理士に代理人を依頼すると安心ですが、コストが掛かるので、同社社長ご自身で明細書を作成できるようになりました。当窓口を通じ専門家(弁理士)による様々な助言の結果、一人ではできなかった色々な手続きが、自力でできるようになりました。現在では安心して知財を次々と登録できています。
とても親切に対応して頂けるので、知的財産権を取得したい案件があれば、先ずは相談に行ってみては如何でしょうか。
知的財産権を取得しようとしてあれこれ調べたり考えたりすることは、技術を客観的に見る事にもなり、お客様へのアピールにもつながってきます。是非自分のアイデアを知的財産権にするきっかけをつかんでください。
最初、岡山県産業振興財団からの紹介で来られ、知財の概要説明と先行技術調査の仕方等の指導を行いました。その後、販売予定商品について特許・意匠の出願や商品に付ける名前等、専門家を交え相談対応しています。今後もよりステップアップした支援をして行きたいと考えています。 (林 邦彦)
高齢化社会での介助負担の軽減を目的とする特許出願支援(717.5 KB)
掲載年月日:2017年6月19日
更新年月日:2022年1月25日