近年、世界的に補完・代替療法(CAM)への意識が高まり、西洋医学の恩恵を受けながら、他の民間療法や自然療法を試す方が増えています。こうしたニーズを受け、心と身体を癒すアイデア商品を企画・開発するために「エムアイストーリー」を起業いたしました。また、ユニバーサルデザインを女性の視点から考察し、過度な身体への負担や不自由さを排除できるアイデア製品を企画・開発しております。
国民生活基礎調査(厚生労働省)で身体の不調を訴える症状は、例年上位が肩こりと腰痛です。それらを手軽にセルフケアするために考案した「ハンモックピロー」を開発・製造・販売しております。
「ハンモックピロー」を吊り枕として国内意匠「第1544094号」と関連意匠「意願2016-2194」、国内商標「第5829543号」を取得しております。また、現在特許出願も進めています。この他、高齢者でも簡単に使用できる果汁絞り器「特許第5970628号」を特許取得いたしました。今後は海外特許の取得も目指しております。
女性ならではの視点で、現実の生活の中で困っているニーズを掘り起こし、健康と幸せに役立つアイデア製品を企画・開発しております。また、音楽と物語で心の癒しを提供する「こころシアター(仮称)」を計画中で、ものづくりや活動を通して、地域の交流や生きがいづくり、社会福祉にも貢献できる企業を目標にしております。
「ハンモックピロー」は、頭を特殊な形の布で包み込み、空中で安定して支える構造です。肩や首への頭の重さによる負荷が軽減し、身体を軽く揺らす体操を行うと、3分~10分で首・肩まわりの凝りをほぐします。また、身体全体の歪みを整え、姿勢を改善する効果があります。姿勢と健康は密接に関係しているので、薬や病院にかかる前の「未病」のセルフケアにも適しております。
テレビ東京の報道番組「WBS」のコーナー「トレンドたまご」や、健康関連の新聞・雑誌でも多数ご紹介いただいております。現在、インターネットを中心に販売しておりますが、今後販路拡大を行うと共に、ハンモックピローを使用した体操を広くPRしてまいります。
「果汁絞り器」の特許出願について相談に来られたのが最初です。当初は起業する前の段階で相談に来られ、明細書の作成などの出願指導をさせていただきました。
特許出願書類を作成するために数回相談に来られ、果汁絞り器の特許の電子出願まで行われました。その間、窓口担当者は書類作成の指導を行うと共に、特許を取得する事の目的について説明しました。
幾度かの相談の後に発明として完成させ、電子出願を済ませたのです。
今回販売開始したハンモックピローを着想し、相談に来られました。まず、特許出願を行ったのち、窓口担当者と相談して意匠権と商標権をも取得すべく出願して権利を取得しました。また、関連意匠も出願しています。その後、特許は構成を補助し、国内優先権を主張して特許査定になっています。
事業開始に伴い、特許を出願することで商品の長所を再認識でき、自信を持って販売に取り組むことが出来るようになりました。当初は知財権についてはよく理解していなかった部分もありましたが、事業遂行上知財の大切さを改めて認識するようになりました。
相談に行かせていただく度に、たいへん貴重なご指導をいただきました。自分の知識の未熟さをカバーしていただいたおかげで、たくさんの権利を得ることができ、今後の事業に活かす事ができます。窓口担当の方や受付の方はいつも親身に対応して下さり、精神面でもサポートしていただきました。
まだ起業したての小さな企業ですが、健康というキーワードを切り口に全く新しい発想の商品を開発し、テレビにも出て日本中に良さをアピールする段階にある有望な企業と思います。知財権については取得のために何度も足を運んで相談に来られており、大きく業績が伸びてくれるものと期待しております。 (広島 政広)
吊り枕の製造販売(525.8 KB)
掲載年月日:2017年8月31日
更新年月日:2020年3月 3日