窓口支援事例
株式会社泉源 
商標ブランド

老舗の海産物会社のキャラクターを商標登録支援

企業情報

所在地
徳島県海部郡牟岐町
ホームページ URL
http://www.izugensakana.com
設立年
1954年
業 種
卸・小売業
従業員数
35人
資本金
1,000万円

企業概要

 当社は、四国の東南徳島県海部郡の中央に位置した温暖な町にあります。江戸時代末期、この土地に泉屋源太郎が創業しました。屋号を『泉屋』とし、魚がたっぷり入った天秤棒をかついで、行商したのが『泉源』の始まりです。現在の社長は七代目にあたり、歴史ある企業です。黒潮海流に恵まれた魚貝類の宝庫であるこの土地の利点を活かして、鮮魚を東京の築地市場、大阪、徳島の魚市場に卸しています。また、付加価値を付ける商品として、干物などに加工して販売する事業も行っています。

自社の強み

 当社が販売している干物は、この事業に関わってきた人たちの汗と知恵によって作り上げられ、当社の強みとなっています。新鮮な魚を作業場で処理をしますが、この時いかに手際よく作業するかによって、味が決まります。また、「魚を傷つけない」という当たり前のことを当たり前にするのは、実はとても難しいことです。機械では決してできないこれらの作業は、長年の経験で培われたスタッフの目と手にかかっています。次の工程では、湿度と温度を一定に保つことができる乾燥室で魚を干しますが、味の良い干物ができるかどうかは、干し加減によって決まり、この点が当社のノウハウとなっています。また、当社の干物は真空パック処理を施しており、保存料・添加物を使用していません。自然へのこだわりが、保存料や添加物を使わない商品作りへとつながっています。

一押し商品

 当社のイメージキャラクターである「いず坊」を皆さんに親しんでもらおうと、「いず坊Tシャツ」を作り販売しています。写真のいず坊Tシャツのマークを今回商標登録することができました。(登録番号第5853045号)

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、知財総合支援窓口が牟岐商工会で開催した平成25年1月の弁理士相談会に出席したのが、窓口活用のきっかけでした。その後、毎年開催している商工会の弁理士相談会で特許、商標の相談をしていました。

最初の相談概要

 同社は、伝統ある会社名と商品名についての商標出願を検討されていましたが、先行する登録商標を調査しましたところ、商品名については、商標登録は厳しいという弁理士の意見が最初の相談結果でした。このため、社内で別の商標名やロゴマークを考え、デザイナーに作成依頼したロゴマークを使い始め、ブランド作りが行われてきました。

その後の相談概要

 昨秋に、中小企業向けに開催された展示会「徳島ビジネスチャレンジメッセ2015」で、相談者に出会いました。新規開発し販売した商品が、パッケージデザイン賞を受賞したため、商標を出願したいので相談に乗って欲しいとのことでした。このため、商標登録する期限を設定するなどを計画し、2週間後に牟岐町商工会で弁理士相談を行い、指定商品やロゴマークと商品名について弁理士の回答を得ました。その結果を参考にして商標を出願し、数ヶ月後にフォローアップを行い、2件の商標登録に至りました。

窓口を活用して変わったところ

 平成25年より窓口を活用して知財経営についての下地を作り、パッケージデザイン賞の受賞を機に商標を出願する気運がわき上がり、商標登録支援に結びついたと考えられます。その結果、同社の課題を解決し、知財経営の基礎作りを支援することができました。


企業からのメッセージ

 当社は、魚市場への鮮魚の販売が多く、商標などは関係ないものと考えていました。会社方針として付加価値の高い商品販売を目指しましたところ、ブランディングが必要なことを弁理士さんに教えて頂きました。商標登録までは、時間がかかりましたが、今回商標登録できたことで、この事業を進めてきたことに自信を持つことができました。

窓口担当者から一言

 相談者は、「いず坊プロジェクト室長」の肩書きで、休日に行われる県内のイベント会場に出かけて、このプロジェクトを牽引しています。商標を登録できましたことで、更にブランドを磨き上げて欲しい気持ちで応援しています。 (井上 修)

老舗の海産物会社のキャラクターを商標登録支援(263.8 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2017年8月21日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点