窓口支援事例
株式会社MIB 
特許海外展開契約・法務

パッケージ特許権の活用

企業情報

所在地
東京都渋谷区
ホームページ URL
http://www.mibjp.com
設立年
2001年
業 種
卸売業
従業員数
7人
資本金
1,000万円

企業概要

 当社は、2001年設立以来、多くのお客様のご支援と信頼を賜りながら、商品やパッケージの企画・開発および製造管理を中心に事業を展開してまいりました。現在におきましては、環境保全に寄与する観点から、これまでパッケージに求められてきた機能・コスト・デザインに、カーボンオフセットという新しい柱も加え、多くのお客様のご要望にお答えしたいと考えております。

自社の強み

 当社は、食料品、化成品、化粧品等の各種商品の販売促進や、プラスチックフィルム袋、紙袋、不織布、紙器箱、段ボールといったパッケージとそのデザインに関する提案を、企画から制作および製造管理まで、トータルにプロデュースしています。また、顧客に向けた正しいカーボンオフセット製品のご提案を通じて、顧客の環境意識をエンドユーザーにアピールし、トータルな企業価値の向上をお手伝いします。

一押し商品

 TiMELESS技術を搭載したコーヒー用袋体。本技術は、弊社が特許を取得しており(特許第7004359号)、袋体のシール部にガスを脱気させる為の流路を超音波溶着により形成しています。一般的にコーヒー豆・粉は、焙煎後に炭酸ガスが発生するため、これまでのコーヒー用袋体にはガスを脱気する為のプラスチック製バルブが取り付けられています。弊社が開発したTiMELESS技術を本袋体に搭載することで、バルブレス化が可能となり、プラスチック量削減による環境負荷低減および材料費低減のメリットがあります。また、製造時にバルブ取付工程がなくなることで、生産性の向上も期待できます。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、金融機関の紹介により知財総合支援窓口をお知りになり、特許製品および開発商品の事業展開の支援を求め、当窓口に来訪されました。

最初の相談概要

 取得した特許権に基づく製品の販売戦略構築、また、海外展開を図りたいとのご相談をいただきました。お話を伺う中で専門家による支援が必要と判断し、ご相談内容に沿う専門家として、INPIT海外知財プロデューサーによる特許発明や開発品の権利活用方法や海外戦略、食品業界に詳しい商標・ブランド専門家による商標に基づいたブランド戦略・事業展開方法について、アドバイスを受けることを提案しました。

その後の相談概要

 各専門家の支援により、同業界での知財戦略や海外展開に関する方向性を明瞭化した後、契約に関するご相談を頂きました。同社が取引先に行った特許発明・開発品のプレゼンが好評で契約に結びつきそうであり、同取引先とより踏み込んだ情報を交換するための各種契約の締結に向けた支援を得たいとのことでした。
これを受け、当窓口から専門家として弁護士を派遣し、同社を訪問して秘密保持契約や技術契約締結の注意点をアドバイスしました。また、職務発明規程の整備についても支援を行いました。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、単に特許権を取得するだけでなく、活用方法を求めておられました。元々お持ちであった知識に加え、上述の専門家のアドバイスを得ることで、ライセンスなどの活用面から、職務発明規程の整備まで、現在も知的財産戦略の造詣を深めています。


企業からのメッセージ

 知的財産の活用方法などは、これまで誰に相談すればよいかわからずにいましたが、窓口に相談することで方向性が明確になり、すっきりしました。
また、事案に応じて多彩な専門家に支援してもらえますので、逡巡せずに窓口の利用をお勧めします。

窓口担当者から一言

 同社は、パッケージをキーに課題を的確に捉え、市場に新しい製品を提供しており、今後は、海外事業での展開も期待されます。今後も、時期をとらえて、引き続き支援させていただきます。 (馬渕 昌樹)

パッケージ特許権の活用(293.8 KB)

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掲載年月日:2017年8月21日

更新年月日:2022年7月26日

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