窓口支援事例
株式会社プレジール 
特許意匠

口腔保護用枕の知財保護

企業情報

所在地
群馬県高崎市中尾町
ホームページ URL
https://www.nemuri-seisakusyo.jp
設立年
1998年
業 種
製造業
従業員数
9人
資本金
1,000万円

企業概要

 当社は、枕を中心に『楽しい眠り』に役立つ商品を、素材にこだわり、機能性を追求し、誰もが望む良質な眠り、さわやかな目覚めを提供する機能性寝具の企画・開発・製造を行っている会社です。
 また、睡眠時におけるイビキ・無呼吸・歯軋り・食いしばりなど医科・歯科の症状と使用する枕との関係性について研究を行い、前記疾患患者へ有効とされる枕の開発と普及を目的としております。

自社の強み

 「眠りと医療のプロジェクト推進委員会」を立ち上げ、医療機関や大学との交流を積極的に推進しております。
 右図の“睡眠時にかかる負担”を検証する体圧分散測定器でも、エアサポートピローが首部(頚椎部)はもちろん、最適な高さで支えてあげることで、頭部や身体全体にかかる圧力を分散してくれているのがわかります。“首で支える枕(エアサポートピロー)”のほうが“頭で支える普通の枕”より、頭部への負担が少なく圧力も軽減していることがわかります。「睡眠時にかかる身体への負担」の研究成果を商品に生かしております。

一押し商品

 人はそれぞれ頚椎の高さや頭部の形状が異なるため、同じ形状の枕では対応できません。また、寝具の状態や体重の変化によって変わる頸椎弧の隙間を埋めるために枕の高さを調節できるようにした「エアサポートシリーズ」(右写真)を「眠り製作所」ブランドで販売しております。エアサポートピローは、首を支える内蔵のエアバッグに空気を送り込むことにより、空気の含量を自分で調整し、枕が気持ち よくフィットするまで微妙なコントロールができるので、横になってから最適な寝心地を自由に演出できる枕です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社が新規に開発した口腔保護用枕を製造販売するにあたり、知的財産の保護および特許上の問題を起こさないようにするにはどうしたら良いかという相談を知財総合支援窓口で受けたことがきっかけです。

最初の相談概要

 開発した口腔保護用枕を製造・販売するにあたり、障害となる特許権等が存在するかどうか、また知的財産権を保護するにはどうしたらよいか知りたいという相談内容でしたので、特許等の調査方法および特許マップの作成について支援しました。
 また、当該事案は前記特許等の調査結果から意匠による保護を検討することになりました。

その後の相談概要

 その後、登録可能性、権利範囲等を踏まえ、事業活動に有効な権利取得を図るための意匠登録出願手続の支援を行いました。企画担当者自身で出願書面を作成し、拒絶理由対応を経て権利取得(意匠登録第1563072号)に至りました。現在、商品化に向けて準備中です。また、今後は商標も重要な部分であるため、権利取得できるよう支援を継続したいと思っています。

窓口を活用して変わったところ

 事業展開を優位に進めるためには産業財産権の取得と活用が不可欠と考えています。また、知財総合支援窓口の支援を活かし、自社内で意匠の出願書類を作成したことは自信につながったと思います。その後も新商品開発の際には積極的に知財総合支援窓口を活用しています。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口を利用することによって、自社で出願から権利取得までの手続ができ、また、中小企業対象のいろいろな支援制度の紹介をしてもらえるので経費の削減が期待できるため、大変利用価値のある相談窓口です。また、気軽に相談にでき、しっかりと対応していただけるので、大いに利用されることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 同社は、産業財産権の重要性を十分に認識しています。今後は、取得した権利の実施(商品化)および販売ルートの開拓など、支援機関と連携し引き続き支援していきたいと思います。 (高橋 俊幸)

口腔保護用枕の知財保護(527.3 KB)

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掲載年月日:2017年10月 4日

更新年月日:2020年2月27日

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