窓口支援事例
株式会社東洋ゴムチップ
特許

新規事業展開における知財保護を支援

企業情報

所在地
群馬県前橋市
ホームページ URL
http://www.envipro-toyo.co.jp
設立年
2015年
業 種
製造業
従業員数
78人
資本金
10,000万円

企業概要

 当社は、半世紀に渡りゴム工業資源の有効活用事業に注力し、タイヤ及び、ゴム工業製品の再原料化を主要業務としております。近年は、幅広い用途開発事業を展開し、弾性舗装材、スポーツ人工芝充填剤、鉄道用踏切パネル、牛床マットなど、その利用範囲を広げており、近代的なISO取得工場から高品質で信頼できる製品を供給しております。

自社の強み

 当社は、ゴムリサイクルのエキスパートとして、資源リサイクルに取り組んでおります。古タイヤ等の廃棄ゴムを粉砕加工してゴムチップ化し、さらにそのゴムチップを用いた製品開発まで行っています。代表的な商品は公園、歩道等に用いられる弾性舗装用ゴムチップ、スポーツ人工芝充填用ゴムチップ、さらに、牛床マットや鉄道踏切パネルを商品化しています。

一押し商品

 当社は、高放射線遮蔽ゴムチップを開発し製品化しました。同製品は、特許取得済みです(特許第6074491号)。
 特徴は原子炉建屋内外などの高放射線取扱場所で、緊急時の遮蔽保護用として使用できることです。また、特殊配合によりゴムチップに高放射線を遮蔽する性能を持たせ、そのゴムチップを耐候性土嚢に梱包するので、使用する現場の状況にあわせてフレキシブルに対応することが可能なことです。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、タイヤ及びゴム工業製品の再原料化を主要業務としており、近年主に、幅広い用途開発事業を展開してきておりましたが、これまで特許出願を検討したことがありませんでした。しかし、若い技術者のモチベーションアップの観点から今後は、知的財産を事業に生かしていきたいと考えているので、知財総合支援窓口に支援してほしいとの電話があったことが支援のきっかけでした。

最初の相談概要

 同社を訪問して、知財総合支援窓口の支援内容を説明したところ、先行技術文献の調査方法について支援することによって、技術者の技術調査能力が高められ、製品開発に役立つのではないかと考え、J-PlatPatによる検索方法の説明会を開催しました。

その後の相談概要

 その後、ゴムチップを利用して放射線の遮蔽ブロックを作るというアイデアに基づき、実験を重ねたところ、有効な放射線遮蔽効果が認められました。そこで、当該技術分野に詳しい弁理士による専門家支援を行った上で、出願を完了しました。社長から特許出願に、さらに力を入れるようにという指示もあり、新たな開発の特許出願の検討を開始しています。

窓口を活用して変わったところ

 技術者が自ら先行技術調査を行うことが出来るようになり、技術開発の過程で生まれた発明の新規性判断が容易に出来るようになりました。そのため、技術者のモチベーションが高まり、特許出願の検討が以前よりスムーズになりました。


企業からのメッセージ

 当社は、知財総合支援窓口を知ったのをきっかけに特許調査や専門家による特許権取得のアドバイスを受けて、当初の目的であった社内の技術者のモチベーションアップや新製品の知財による保護を進めることが出来ました。新商品の開発や技術者のモチベーションアップをお考えの時は、是非知財総合支援窓口の利用をお勧めします。

窓口担当者から一言

 今後も知財総合支援窓口の機能を最大限活用して、同社のゴムチップの用途開発事業に係る技術の知的財産保護についてお手伝いしていきます。 (五十嵐 雅夫)

新規事業展開における知財保護を支援(640.6 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2017年10月 4日

更新年月日:2022年9月 8日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点