当社(株式会社パール優美)は、その法人名の示すとおり、主にパール(真珠)を用いた装飾品を製造・販売しています。真珠生産地の本場である伊勢志摩に拠点を構え、真珠養殖者から直接買い付けており、高品質な真珠をダイレクトにユーザー様に販売できることが特徴です。
自社で製造とデザインを担当しており、自社だけの技術やオリジナルデザインにこだわり、洗練されたパールジュエリーをインターネットを通じて、グローバルな展開をしています。
真珠を真珠養殖業者から直接仕入れており、高品質な真珠をリーズナブルな価格で販売することができます。また、自社に製造ラインを有しており、オリジナルパールジュエリーを製造することができます。新しい技術を用いて装飾品のデザインを向上させ、多機能な製品を開発、製造し、他にはない技術で自社製品の販売拡大を目指しています。
また、2016年8月に特許出願した技術を使用した製品を、既存の店舗において製品ラインナップに加え、広告及び販売にも力を入れています。なお6月に、当該新製品を含めた全体的なイメージアップのためブランド化を図り、それを保護すべく商標登録出願を完了しており、本件特許出願と合わせて知的財産権の活用をより有効な事業として多面的に保護する活動を進めています。
当社が研究、開発した特殊技術により、真珠をスライドさせることに成功したネックレスです。各種「ステーションネックレス」「数粒ネックレス」「シンメトリー」「Y字ネックレス」等ご自由に真珠の位置を変更できるので、愉しめる製品です。
アコヤ真珠の産地である三重県志摩市に拠点を構える当社は、品質の良い
アコヤ真珠を取り揃えており、真珠養殖業者から直接仕入れることにより、お客様にはどこよりもリーズナブルな価格にて提供できるように努めております。
三重県でサミットが開催されることになり、伊勢・志摩といえば真珠等装飾品のイメージが知られていることから、知人より、真珠関連の製品を販売しているパール優美の名前を紹介して頂きました。その後、同社に電話連絡し、知財総合支援窓口事業及び窓口の支援内容を紹介した際、大変興味を持たれた印象があります。
同社は以前、自社開発の新製品(ネックレス)を開発し販売したところ、他社に真似された苦い経験があり、非常に困ったとのことでした。装飾品はタイミングを見て新製品を出し、ユーザーに関心を持ってもらうことが必要です。現在真珠を使用した金属ネックレスを開発中であり、ヒットすることが予想されますが、今回安易に他社に真似されたくないので、何とか知財保護について相談にのって欲しいとのことでした。
その後知財総合支援窓口に来て頂き、その新製品の構想、試作品等を確認し、新規性は認められる可能性が高い旨を助言しました。しかし進歩性については、先行技術調査をする必要性及びJ-PlatPat情報検索にて類似技術を抽出し、類似技術との技術的差異を見出すことの重要性を助言しました。次いで類似特許文献を、配置専門家(弁理士)相談会で相談、次いで専門家(弁理士)派遣制度も活用して頂き、特許出願を完了されました。
当初特許調査などあまり関心がありませんでしたが、J-PlatPatを活用して他社の技術、技術動向など閲覧、把握できるので、大変参考になるとのことでした。また他社の特許を閲覧できるので、特許侵害の未然防止策等図れることは同社にとって貴重な情報源になるので、これからは大いに活用していきたい、とおっしゃっていました。出願は特許だけでなく、商標も出願完了し、意匠についても製品によっては、出願など検討していくとのことです。
当初知的財産権について認識も薄く、難しいイメージがあり、多少の知識・認識はありましたが、知財総合支援窓口にて、丁寧に対応して頂き、特許の出願や商標権の取得ができました。自社の新製品を市場に出すにあたって産業財産権を大いに活用すべきと考えます。新製品には、新技術等の工夫が含まれているはずですので、知財総合支援窓口にて相談されることをお勧めします。
同社は、先行技術調査の実施、類似技術抽出など類似特許文献から、差異分析などを的確に行われ、自社技術の試作、トライに基づく技術的な裏付け等もしっかりと説明され、理論的にも説得力がありました。この新製品の販売で売上増等(20%増)、ワンランクアップを期待するところです。 (長峰 隆)
真珠がスライドできるネックレス(336.8 KB)
掲載年月日:2017年12月25日
更新年月日:2022年8月23日