当社は、セラミックス造形会社です。耐久性に優れ、永久的な美しさを誇る①ダイヤスタイト(セラミックス製サイン:警察・消防紋章、校章・シンボルマーク、館名文字、陶板、寺紋・家紋等)、②セラチッコウ(セラミックス蓄光材)・樹脂チッコウ(樹脂蓄光材)、③視覚障害者用点字鋲、④ウォータージェット切断加工の4つの分野を展開しています。これらに加え、2015年頃から、従来技術やデッドストックを生かした一般向けの製品にも力を入れており、新商品「立体ぬり絵 まっしろ恐竜」、「スイッチ×タイル」、「タイルde 脳トレ」はマスコミにも多く取り上げられました。
長年により培われたセラミックス造形技術と純金焼成技術です。
耐候性に優れた製品が認められ、多くの都道府県の警察・消防本部の指定製品になっています。警察・消防紋章のほかにも、セラミックス造形で様々なサイン(校章・マーク、文字、陶板、レリーフ、寺紋・家紋など)を展開しています。これらの製品を作り出す職人の技術と若い感性のコラボレーションにより、現在は一般向け製品も広く認知されつつあります。
高い技術力によって支えられた伝統を生かしながら、新しい分野に果敢にチャレンジする社風こそ自社の誇りです。
一般向け製品の「立体ぬり絵 まっしろ恐竜」は、ワークショップや委託販売で1年数か月の間に約1,700体が巣立ちました。まっしろな恐竜を自分だけのオリジナル恐竜に仕上げる製品です。
「スイッチ×タイル」は、同じスイッチが並ぶ中、どのスイッチを押せばどの電気がつくか分かりにくいというモヤモヤを、おしゃれに解決する製品です。この上記2製品は、知財総合支援窓口に協力頂き、商標登録の運びとなりました。
「タイルde脳トレ」は、ワークショップから生まれた製品キットです。脳トレをしながら10枚のタイルを黒板に貼ってアートな作品に仕上げる製品です。
同社へは、周知活動でご挨拶に伺い、知財総合支援窓口でご支援できる内容について説明させて頂きました。同社は警察署の紋章に代表されるセラミックス製紋章で有名ですが、近年は一般向け製品にも力を入れているところでした。ご挨拶をきっかけに同社内で一般向け製品の知財保護についてご検討頂き、知財総合支援窓口をご利用頂くことになりました。
「立体ぬり絵 まっしろ恐竜」(商標登録第5925086号)の商標登録出願に関する相談でした。当商品は福井県の一押しブランドである恐竜と、同社の高いセラミック技術を融合させた商品であり、ワークショップ等で好評を得ている商品です。最初の相談では、商標権の権利範囲に関する考え方や出願手続きの流れについて説明いたしました。
窓口で先行商標調査等のご支援を行い、また、専門家(弁理士)相談も活用して、区分や指定商品の知識を習得されながら、出願から登録手続きまでのご支援をいたしました。さらに、他の一般向け製品「スイッチ×タイル」(商標登録第5956757号)の商標登録出願に関してもご支援いたしました。
商標登録出願の手続きを初めてご自身で実施されたことで、商標権制度に対する知識が深まったとのお話しを頂きました。商標権の権利範囲、区分や指定商品の考え方について専門家相談を活用しながら一つ一つ知識を深めた上での出願であったため、商標権と同時に知識を取得できたと思われます。この知識は、同社が今後商標権や他の知的財産権を活用していく上での大きな財産になると思われます。
社内で商標登録の話になったときに、以前、同窓口の担当者が知財関連の説明に来られていたことを思い出し、すぐに連絡させて頂きました。親身に対応して頂き、安心して登録までの流れに身を委ねていたような気がします。少しでも話を聞いてみたいと思っている方は、まずは気軽に相談してみると良いと思います。
「立体ぬり絵 まっしろ恐竜」や「スイッチ×タイル」は商工会議所のプレス発表会や県内外のワークショップで広く認知されている商品です。このような商品の商標権取得のご支援ができたことを大変光栄に思います。 (奥田 千鶴)
商標権の知識習得と権利化(846.5 KB)
掲載年月日:2017年12月20日
更新年月日:2022年8月12日