当社は、焼き菓子の中に入っている脱酸素剤や乾燥剤、ケーキを買った際に封入されてくる保冷剤等の鮮度保持剤(脱酸素剤、乾燥剤、保冷剤、アルコール揮散剤)の設計開発、製造、販売を通じて、お客様(洋菓子、和菓子、食品メーカー)のお菓子や食品のおいしさのお手伝いをしています。
鮮度保持剤としては、脱酸素剤、炭酸ガス吸着剤、石灰乾燥剤、シリカゲル乾燥剤、シート状乾燥剤、保冷剤、アルコール揮散剤の他に微酸性電解水まで製造および取り扱いがあるため、お客様の視点で考えるとワンストップ(一ヶ所で必要な資材の調達が可能)の利便性があり、これが他社には無い強みとなっています。
「アクアサニター」は、水のように気軽に、どこでも手軽に使える微酸性電解水です。
人にも厨房内の機器・設備にも安心して使え、製造現場・店舗の環境改善に役立ちます。食中毒、インフルエンザ、ノロウイルスシーズンの衛生対策にもおすすめです。
また、犬や猫等ペットを飼っていらっしゃる方にもペットの衛生対策やニオイ対策にも活用いただいておりおすすめです。
「知財総合支援窓口」の支援内容について教えて欲しいという要望を受け、支援メニューを紹介するために訪問したことがきっかけです。
脱酸素剤、保冷剤、アルコール揮散剤等の食品鮮度保持剤を製造販売されており、一部の製品については商標登録がなされているが、その他の多くの製品については商標登録出願を行っていない、という状況でした。「今後の事業展開を考えると自社製品の商標権を確保する必要があると考えている。商標の出願手続き、費用等について教えて欲しい」ということが最初の相談でした。
同社の製品及び商標登録状況を確認し、使用している名称等のうち、商標登録が可能と思われるものについて出願するようアドバイスを行いました。また、手続き等について説明し、「商標登録願」の作成を支援しました。この支援により、同社の知財に対する認識が深まり、以前取得された特許の活用や、鮮度保持剤に関わる新たな工夫の権利化についても検討するようになりました。
相談者は当初、商標をはじめとする知財の出願について“難しい”“大変”との意識を持たれていましたが、出願手続き等の支援により、知財への取り組みが同社の将来的な事業展開に役立つという認識を持っていただき、大企業の開放特許等を活用した高付加価値製品の開発等、知財に対する視野の広がりが感じられます。
知財の出願や活用等、窓口は丁寧に対応してくれます。これらの有効活用は事業の拡大にも繋がりますし、防御にもなると思います。セミナーや説明会も定期的に開催されていますので、まずはそちらに参加してみることをおすすめします。
「知財総合支援窓口」の支援メニューの紹介が最初のきっかけでしたが、その後の取り組みにより同社製品の商標登録は一段落致しました。これまでの支援により、知財に対する認識が深まり、同社製品に関連した工夫の権利化の取り組みが始まる等、今後知財への取り組みにより、同社の事業展開に役立つものと期待されます。 (北坂 学)
菓子などに使用する鮮度保持剤、脱酸素剤の商標登録(408.4 KB)
掲載年月日:2018年1月11日
更新年月日:2022年8月 4日