窓口支援事例
川本技術研究所
海外展開契約・法務事業・経営

世界初!水洗いクリーナーヘッド

企業情報

所在地
広島県福山市
ホームページ URL
-
設立年
2003年
業 種
技術サービス業
従業員数
1人
資本金
300万円

企業概要

 企業を早期退職後、逆噴射ターボファン等の開発を開始しました。東京の企業と水フィルター掃除機のノズルを共同開発したことをきっかけに水を使った掃除機の開発を行う有限会社川本技術研究所を設立しました。水掃除機に関する技術を次々に権利化(国内特許14件、国内実用新案権3件、アメリカ特許、中国特許)しています。

自社の強み

 発想や改良点が判明次第、試作や改良テストができる事。「平成の平賀源内」と言われています。また、1つの特許に留まらず次々と改良特許を出願し、常に権利化された技術を保有しています。

一押し商品

 世界初 水洗いクリーナーヘッド「スイトル」
 スイトルは、自社が開発した「アクアサイクロン技術」を搭載し、カーペット・畳・マットレスや、洗濯ができない大物ファブリック製品の、従来の掃除機では難しかった汚れやしつこいシミなどを部分洗いして、きれいに吸い取ります。平成29年4月より株式会社シリウスが販売開始し、発売と同時にメディア等で大きく取り上げられ、家電量販店、テレビ通販等でヒット商品となっています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社代表は、特許権を取得した水洗いクリーナーヘッドについて、愛知県の企業からライセンス契約の話が持ち上がり、契約内容について疑問点があるとの相談をひろしま産業振興機構にしたところ、同機構から知財総合支援窓口を紹介され、支援に至りました。

最初の相談概要

 当窓口から弁護士を派遣し、ライセンス契約について助言をしました。また、韓国企業から技術を用いたいとの申し出があったと伺ったため、INPIT海外知財プロデューサーを派遣し海外企業とのライセンス契約についての助言も行いました。

その後の相談概要

 同社の技術に興味を持つ企業はあるものの、話が具体化しないという大きな課題があったので、ライセンス契約に詳しい知財コンサルタントを派遣し、知財戦略についての助言を行ないました。具体的には、製品自体よりも「技術」そのものをライセンスに結びつけていく戦略を立てるべきことや、ライセンス先を探す際のポイント等を助言しました。

窓口を活用して変わったところ

 企業とライセンス契約を結び、製品化まで進みライセンス収入を得ることが出来ました。現在はハンディコードレス乾湿両用掃除機(過去のものより洗浄力アップ)を開発し、特許出願を完了。新たなライセンス先を探しているところです。


企業からのメッセージ

 1人では行動する範囲と信用力に限りがあると感じておりました。そんな時に、ひろしま産業振興機構、知財総合支援窓口という相談窓口があることが心強い味方となりました。何がきっかけで人生が変わるかわかりません。皆さんも困っておられることがあれば、まずは相談してみてください。

窓口担当者から一言

 「スイトル」はネットでの反響も大きくこれからが楽しみな商品です。たった1人で開発から試作機の製作までされ、同社社長はまさに「平成の平賀源内」です。これからも優れたアイデアで私たちがあっ!と言うような商品を開発されることを期待しています。 (森本 理子)

世界初!水洗いクリーナーヘッド(283.1 KB)

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掲載年月日:2018年2月13日

更新年月日:2023年8月16日

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