窓口支援事例

テクノグローバル株式会社
特許 意匠 契約・法務

産学官連携によるオリジナル商品の開発と知財戦略

企業情報

所在地 大阪府八尾市
ホームページ URL http://www.techno-global.co.jp
設立年 2006年 業 種 製造業
従業員数 21名 資本金 600万円

企業概要

 当社は、金型製造にとどまらず、製品設計から、各種プラスチックの成形加工、製品組立までを一貫して手掛けております。顧客から製品のデザイン、想いを伝えられたものを「カタチ」に仕上げます。開発設計、モデル、成形品の試作から、金型、製品の成形、加工、組立までの依頼を受けることができます。ワンストップ化により、金型完成までの納期は従来の半分程度で、医療、自動車部品、家電、文具、日曜雑貨など幅広い取引先を得ています。
 八尾市の支援を得ながら「壁掛け時計」や「ティシュBOX」などの自社製品を開発し、さらに、奈良県立医科大学との産学連携で、自社の医療器具の製造販売も始めました。

自社の強み

 当社は、プラスチック金型のトータルアドバイザーです。商品作りの根幹である金型技術のノウハウを活かし、企画・開発の段階から製造、品質管理、メンテナンスにいたるすべての段階で、お客様の立場になってサポートいたします。作りやすい製品設計を企業に提案する技術力が評価されており、社員が金型と樹脂成型に精通しているのが強みです。
 通常、金型は製品ごとに作製するため、作製コストがかさみます。当社のカセット金型はベース部分を共通化し、製品の金型(カセット金型)のみを交換するので、「通常の金型」に比べ30%前後はコスト削減できます。
また、樹脂は汎用、エンプラ樹脂、スーパエンプラまで対応可能です。

一押し商品

 当社は、大阪府八尾市の製品・サービス開発型クリエイティブ産業創出事業「STADI」にて、工業デザイナーのプロデューサーと共同で、デザイン性の高い、自社商品のティシュBOX:『paol』と壁掛け時計:『iconclock』を開発・商品化し、2017年から販売を開始しました。デザインにこだわり、水色や、黄、赤など7色を用意しました。ティシュBOXは、箱からはみ出るティシュを最小限に抑えてホコリや花粉がつくのを防ぎますので、花粉症患者に好評です。見た目の美しさを追求するために、樹脂のつなぎ目が、表面に出ないように金型を工夫した機能性とデザインを兼ね備えた商品です。「壁掛け時計」は、文字盤はなく、時計の針だけのシンプルなデザインです。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 2016年インテックス大阪メディカルジャパン展で、窓口担当者が同社の展示ブースを訪問したときに、同社初の自社製品である「壁掛け時計」と「ティッシュBOX」についてお伺いし、知的財産権について支援してほしいとの依頼を受けました。

最初の相談概要

 同社製品「壁掛け時計」と「ティシュBOX」を販売するにあたり、他社による模倣を防止するため、知財保護について相談を受けました。同社は、知的財産の出願は初めてでしたので、知的財産制度について説明し、製品の構成等から意匠での権利化を勧めました。その後、意匠専門家を派遣して、試作品を見せて頂き、自社による意匠登録出願を支援しました。また、デザイナーであるプロデューサーとのデザイン業務委託契約についても支援しました。

その後の相談概要

 同社は、上記商品開発と並行して、奈良県立医科大学と販売会社と共同で、「ヒューバー針」による使用後の針差し事故を防げ、片手で抜針が可能な「ヒューバー針の抜針器」を開発されており、その知財保護についても相談を受けました。大学の関係者と販売会社と専門家(弁理士)を交えて、何回も打ち合わせを重ね、特許出願を支援するとともに、大学との共同出願契約や実施契約についても支援し、関係機関での実証試験を経て、2017年5月から、販売を開始されました。さらに、INPIT知財戦略アドバイザーを派遣して、金型技術・ノウハウを保護するため、クローズ戦略・営業秘密管理・技術漏洩防止についても支援を行っています。
 また、2019年から、環境汚染や公害の原因となる重金属をその場で測定できる世界初の水質計(AQSCIL)の開発を支援しています。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、金型とプラスチックの成形加工に高い技術をお持ちのモノづくり企業ですが、知的財産についての意識はあるとは言えない状態でした。このたび、下請けからの脱却を目指し、初めての自社製品の開発に挑戦されるにあたり、知財専門家を交え何回も打ち合わせを重ねる中で、新商品開発における、知的財産の役割と重要性を強く感じられるようになりました。今回、意匠と商標について自社出願され、金型技術の営業秘密管理、職務発明などの社内知財管理にも幅広く関心をもって頂いております。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口では、中小企業が抱える知的財産権に関する、どんな小さな課題についても、課題に最適な各分野の専門家を派遣して頂き、解決に向け丁寧に対応して頂けます。また、知的財産の出願・権利化のみならず、ライセンス契約、事業戦略、海外展開、営業秘密管理、職務発明規程など幅広く、事業の成功に向けて支援して頂けます。

窓口担当者から一言

 同社初の自社商品に対する知的財産の埋め込みについて支援でき嬉しく思います。
 同社は「想いをカタチに変える」企業です。自治体の中小企業支援事業、大学との産学連携を活用し、他社が二の足を踏む製品も恐れずにチャレンジされ、多くの技術・ノウハウを獲得されています。ベトナムに金型を扱う製造子会社を設立し、さらにそれを拠点に、「チャイナプラスワン」の追い風を受けて、海外展開されています。大阪の製造企業が海外展開できるように、今後も支援を致します。
(大野 健造)

産学官連携によるオリジナル商品の開発と知財戦略(331.2 KB)

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掲載年月日:2018年2月16日

更新年月日:2020年12月 7日

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