当社は創業以来、サイン業・印刷広告業・内装業(デジタルプリント壁紙)の領域において「デザインの力を推進力に」を基本理念として掲げ、デザインの力を最大限に活かした提案・製作・施工・販売業務を展開しております。 デザインの力で企業の商業及び販促活動を支援することはもちろん、デジタルプリント壁紙においては、日常生活にもその価値を積極的に広めることを念頭に努めており、当社の事業を通して、地域や皆様の繁栄に尽力し社会に貢献できる企業を目指しております。
当社は、お客様のニーズやご予算に沿った最適なデザイン・製作・施工までを一貫して実践し、お客様ひとりひとりの想いやストーリーに寄り添ったサービスをご提供することを強みとしております。また、壁紙製作においては、人体と環境に優しい最新のLatexインク機をプリンターに採用し、社屋内の工場においてもF☆☆☆☆(Fフォースター)を取得するなど、病院や飲食店、小さなお子様がいるご家庭においても、安心してご利用頂けるよう総合的に環境や品質を管理しております。
意匠登録第1578719号にて権利を取得した、当社オリジナルデザインを含む壁紙シリーズの『Wap』です。職人たちを守り続けてきた足場板の質感と、ペンキや錆び跡が醸し出す独特な表情に魅了され開発しました。一見無骨な印象を受けるデザインに見えますが、他のインテリアや観葉植物との相性も良く、お部屋のイメージをカフェスタイルに一変することができます。アクセントウォールとしても最適ですので、より手軽で自由に空間作りを楽しんで頂ける商品としてオススメしております。
同社代表は、同社の前身である個人事業主として活動されていた際、新規開発した、これまでにないデザイン壁紙について、模倣品が出ることを危惧され、意匠登録もしくはその他の方法で権利化をし、知的財産の保護を図るため、日田商工会議所で開催された、当窓口の外部相談窓口での相談会に来られました。
知的財産制度及びその活用方法、先行調査方法、出願方法等を説明するとともに、壁紙の技術内容、特徴等を整理し、まずは意匠について、部分意匠や関連意匠の制度を理解していただきました。その上でシリーズ品をどのように考え、位置付けていくのかを検討し、出願から登録に至るまでの支援を行いました。また、すでに展示会で一部公開をしていたことから、新規性喪失の例外適用の手続きについても支援を行いました。
意匠登録出願後は、コーポレートマークとデザイン壁紙ブランドの商標登録出願や、新たなデザイン展開を踏まえた追加意匠登録出願、さらに新しいデザインに使用する著作権の考え方、デザイン壁紙シリーズのブランディングなど、知的財産を活用したデザイン壁紙事業の展開における幅広い支援を現在も継続して行っています。
新たな商品デザインを思い描いた時に、何に注意しなければならないか、どのように守るべきかを考えながら進めていただけるようになりました。また、商品をブランディングしていく上での知的財産の重要性を認識していただき、自社商品のブランド化、付加価値の向上を実践できるようになられました。
沢山の想いを込めて作ったオリジナルデザイン壁紙を守りたい、という想いがきっかけで窓口を利用させて頂きました。面会や相談を重ねる毎に知識が増えてくると、それに比例して知財を守ることの必要性が強くなっていくのを感じました。これから窓口を訪れる皆様には、まずは知財を守るということを身近な事柄として捉えて頂くために、窓口を利用されるのも良いかと思います。
デザインに対する強い想いと、何事にも前向きな姿勢を持ち、知財に関しても意欲的に取り組んでいただいております。現在は、1つ1つの仕事(デザイン)を知財目線でも確認されているとのことです。今後も知財を活用した事業展開、企業としての成長を期待しています。 (弘蔵 周子)
掲載年月日:2018年2月20日