すべての人の健康と、喜びのある長寿の人生を願って2015年4月、株式会社REALE Lab(レアーレラボ)を設立しました。
最初の開発品は無塩、無添加、梅だけを原料とする梅エキスや梅肉、梅干しです。梅加工品は永らく塩や保存料を使うことで作られてきましたが、当社の製品は、梅だけを使って作り、梅の力だけでその保存性を保ちます。この画期的な製法により、今までは不可能だった無塩の熟成梅を皆さまに食べていただけることができるようになりました。
食品業界の定説にとらわれない発想、製法による研究開発・商品開発が当社の強みです。研究開発と商品開発を同時に行い、製造販売まで一貫して自社で行うことで、研究開発の成果を消費者の方々にいち早くスムーズに、価値として反映させた商品をお届けできると自負しております。
また、他社に真似のできない製法、製品づくりのため「知財」に重きを置き、大切にしております。
素材のもつ力を引き出し活かすことをモットーに、皆さまの体に良い製品をこれからも開発してまいります。
「完熟梅たまり」(商標登録第5950737号)は、従来は塩で抽出するしかなかった「梅酢」を、梅の力だけで自然に染み出させた完熟熟成エキスです。原料は梅だけ。完熟梅100%のエキスです。無理に果汁を搾り取るのではなく、自然に染み出させているため、透き通った液体となっています。お酢やレモン果汁のように、各種お料理やお飲み物に入れるなどしてお楽しみいただけます。梅が自ら作り出したクエン酸や有機酸のさっぱりとした酸味と梅の自然な甘みが溶け込んだ極上の味わいです。国産の和歌山県産「南高梅」、福井県産「紅さし梅」、秋田県産「藤五郎梅」を使って作っています。
同社社長は会社設立前から「知財」が事業の重要な軸になると考えておられました。
研究開発するにあたり指導を受けていた秋田県総合食品研究センターから知財総合支援窓口について説明されたことがあり、商品化に向けて準備する中、今後の商品展開を見据え、使用を検討している商標を権利化できないだろうかと当窓口にご相談いただきました。
同社は商標権取得の検討は初めてだったため、先ずは弁理士相談を活用して今後の商品展開を見据えた権利所得に取り組むための予備知識を得ていただきました。商品化の予定と今後の商品展開についてヒアリングをし、その上で具体的に出願内容を検討していくために今後どのように進めていくかについて支援を行いました。
その後、事業に必要なロゴマーク、商品展開に沿ったネーミングの商標登録支援を行い、4件について商標登録され、現在1件出願中です。また、INPITの知財戦略アドバイザーや弁護士の見解や助言を得ることを提案し、製法の管理方法や取引先との契約方法についても支援を行いました。また、事業化と商品化にあたっては、よろず支援拠点やあきた企業活性化センターと連携し支援を行いました。
最初にご相談いただいた際には、商標登録出願し権利化を目指すことから始まりましたが、事業化し商品開発を進めるにあたり、その都度、色々な専門家や支援機関と出会い、助言を得たことから経営者として知識の幅を広げることに繋がったのではないかと感じています。
会社の設立前から「知財」が当社の事業の重要な軸になると思っていたため、創業時から秋田県知財総合支援窓口に足を運びお世話になってきました。いつも親身になって相談に応じていただきました。
商標権取得や取引先との契約に関しても、窓口担当の方の支えがなければ成し得なかったと思っています。知財は企業に取って大きな財産です。窓口の活用はその一歩につながるはずです。心からお勧めいたします。
設立時から支援することができたことについて、担当者としてとても喜ばしく思います。
商品が何も無いところから始まり、ひとつの商品、それも初めての商品ができ、そして販売に至るまでのプロセスに支援というかたちで関わり、感慨深く感じております。
(伊藤 潤子)
秋田発!「完熟梅100%エキス」(217.6 KB)
掲載年月日:2018年5月16日