窓口支援事例
玉井産業株式会社
意匠商標デザイン

商標権侵害の警告書について

企業情報

所在地
奈良県磯城郡川西町
ホームページ URL
http://tamaisangyo.co.jp/
設立年
1988年
業 種
製造業
従業員数
18人
資本金
2,000万円

企業概要

 当社は「快適に歩こう」をテーマに、国内及び海外で履物の製造をしております。流行を捉えたデザイン性のみならず、快適に履いていただくための機能性を備えたものづくりを目指し、世代を問わず皆様に愛される商品の開発に日々努めております。また、営業拠点を奈良、仙台、東京、名古屋に置き、その販売先は専門店、GMS(総合スーパー)等全国に広がっております。お客様のニーズに応え、信頼される企業となれるように成長していきたいと考えております。

自社の強み

 靴とサンダルの機能を兼ね備えてスポーティなデザインであるクロッグサンダルなど、お客様に長く愛される商品の企画・開発を行っています。また、多品種の生産においては、商品の数量、納期などにより国内外の提携工場を使い分け、品質・納期管理等を徹底的に行っております。そうすることで、お客様のニーズに柔軟にお応えできるような体制を整えております。

一押し商品

 当社の一押し商品は、ロングセラー商品であるキックバックタイプのクロッグサンダルです。軽量の素材を使用し、靴のかかとを踏んでも履けるし、かかとを立てても履ける2wayタイプになっており、機能性と利便性とを兼ね備えております。プライベートシーンだけでなく、お仕事にも幅広くご利用いただいており、累計販売足数も10万足を超えるヒット商品となっています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、従来から商品の意匠、商標の登録出願などで相談に来られていました。同社の主力商品の靴の外観には、特徴的な「二本線」が表されており、機能性を訴求したデザインになっています。今回、同業他社から、このデザインに対する権利侵害の警告を受け、その対応についての相談を受けたのがきっかけです。

最初の相談概要

 相談を受けてから、専門家(弁理士)と訪問し、相手企業から来た商標権侵害の警告書を確認しました。相談者の使用態様は、商標的使用ではなく商品のデザインと思われると助言しました。しかし、お互いの見解を述べても平行線をたどる可能性があるので、回答書で権利侵害をしていないと返答し、相手企業との書面でのやり取りの間に反論できる商標登録出願などをするよう助言しました。

その後の相談概要

 警告を受けたデザインは主力商品も含まれていましたが、先ず、警告を受けたデザインとそのデザインの背景を含んだ図形を対抗上商標登録出願し、権利化を図られました。さらに、立体商標、位置商標も登録出願され、共に商品に使用した場合には識別力がないとの結果を得ることで、警告に対する反論資料を揃えることができました。

窓口を活用して変わったところ

 新商品を開発される際、先ず先行調査により権利侵害しないものを把握したうえで開発をスタートし、その成果である商品を守るために出願し権利化する、という考えになってこられました。また、多方面にアンテナを張っておられ、色々な情報をお持ちで、それらも知財に関連付けて保護を検討していただいています。


企業からのメッセージ

 当社の定番商品に使用しているデザインが、他社の登録商標に抵触し、今後使えなくなるのではないかと危惧しました。そんな時、親身に相談にのってくださり、適切な対応と助言をしていただきました。また、専門家のサポートにより、複雑な手続をスムーズに進めることが出来ました。知財でお困りの方には、この知財総合支援窓口のご利用をお勧めします。

窓口担当者から一言

 いつも気さくに経営のことなども話され、会社組織は常に人が中心で、かつ人の成長を大事にと考えられています。新商品を出しても、すぐに類似の商品が出回る業界です。今後も知的財産権を利用されて、独自の新しい商品を世の中に提供していってください。 (尾濱 昌宏)

商標権侵害の警告書について(241.3 KB)

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掲載年月日:2018年7月 2日

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