当社は横浜市磯子区の美容室で、平成21年に設立し、地域の方を中心にご利用いただいております。お客様はどちらかといいますと、中高年の方の割合が高く、それらの層のお客様に喜んでいただけることを理念としています。また、トータルで美しくなっていただけるように、ヘアメークだけにとどまらず、アンチエイジングのお手伝いもしております。
右の写真のスカーフも、その1例で、皆様にご好評をいただいています。このスカーフは特殊な形状をしており、いくつかの使い方があります(意匠登録第1576781号)。
絶えず新しいものに挑戦することを心がけてきました。馴染みのお客様も多く、皆様にも積極的に改良等のご協力・お知恵をいただきながら、実際に有効なものをご提供ができる体制を整えております。
右の製品は、中高年の女性の最大の関心事である「ほうれい線」と「まぶたのたるみ」を改善するための磁気治療器です。上段は「ほうれい線」向け(意匠登録第1583011号)、下段は「まぶたのたるみ」向け(意匠登録第1583012号)です。いずれも、本体に柔らかい素材を用いてベルト状にし、磁石(丸いフェライト)を数珠状に取り付けています。
磁気治療器は、中高年の方々を中心にお使いいただき、ご好評をいただいております。「ほうれい線用」と「まぶたのたるみ用」は、それぞれインターネットで販売しております。また、この商品は「カンたるアップ」として商標登録(商標登録第5972429号)が完了し、特許出願(特願2016-099464)も行いました。
従来、様々な工夫をされることが好きな方で、これまでも仕事に生かしてこられたとのことです。中高年の女性は顔のしわに対する関心が高く、すこしでもしわを少なくできたらとのお気持ちで研究をされてきました。多数の方々の協力もあり、機能的に完成されたと判断されたため、特許を取得できないかと特許庁にお電話をされ、当窓口の紹介を受けたことがきっかけです。
平成27年11月に「新しい美容器具を考えたので特許出願をしたい」との電話をいただき、訪問して実物を拝見しました。ベルト状の本体に磁石(丸いフェライト)を連ねて付け、磁気の効果によりしわを少なくするもので、先行技術調査のアドバイスを行い、類似のものが見あたらなかったため、特許出願を進める方向で、支援を行うことにしました。
出願書類等の作成では、専門家(弁理士)のアドバイスを積極的に受けていただき、特許出願を行いました。この商品は他社にライセンスする意向をお持ちではなく、ご自身でビジネスを展開されるとのことでしたので、ライバル商品が出てくるまでは審査請求は行われないことをお勧めしました。特許出願後、この商品の意匠権及び、商標権の登録出願をお勧めしました。
知財の活用に目覚められたと言ってよいと思います。何か遠いものと思われていたようですが、手軽で身近なものと自覚されました。一方で、知財を過信されておらず、知財は自分のビジネスの助けであるとの認識もされています。権利取得に要する費用についても、費用対効果を実感されており、今後も大いに知財とお付き合いいただければと思っております。
知財総合支援窓口を知り、特許や商標等の知財が身近なものであることを実感しました。費用もあまりかかりません。豊富なご経験をお持ちの専門家の支援も無料で受けることができます。ご自身の事業の発展のために、ぜひ、お考えになってはいかがでしょうか?
同社社長は豊富なご経験や地域の方々にも評判の明るさ、やる気をお持ちの方で、次々と新しいものへ挑戦されている魅力に満ちた方です。ビジネスの大規模な展開はこれからですが、ますますのご発展を期待しています。 (加根魯 和宏)
磁気治療器(330.0 KB)
掲載年月日:2018年8月28日