当社は、自動車関連部品のFRP 加工・パーツ販売・オリジナル製作・ワンオフ製作・板金塗装の業務を行っております。
作業現場などで、常に新たな技術開発を推し進めております。この流れの中で生まれたのが、自動車の車体の下に作業者が入って修理作業等を行う際に使用する『ハブジャッキスタンド』です。このオリジナルの技術について特許を取得し、また商品名『ハブジャッキスタンド』について商標を取得し、拡販中です。
・特許権:特許第6304849号
・商標権:商標登録第5990474号
当社の一押し商品は、『ハブジャッキスタンド』です。ジャッキスタンドの車輪ハブ取付け部を車輪ハブにホイールナットで確実に固定するので、地震等の大きな振動があっても車体から外れる恐れがありません。また、車輪ハブがジャッキスタンドをセットするセットポイントなので、自動車の車種によらずセットポイントを探さなくてはならないという煩わしさもなくなります。
同社代表は、板金塗装等の作業を続けるなかで、より便利なジャッキスタンドを生み出しました。この新しいオリジナルな技術に関して特許が取れれば事業を拡大できると思いたったのです。特許に関する知識がなかったので、鹿嶋市商工会の紹介により、知財総合支援窓口に来訪されました。
最初の相談では、試作した現物を見ながらどんな権利で保護するかを検討しました。セールストークから発明の技術ポイントの整理、先行技術調査の助言を行い、セールストークに近い発明で特許出願を行うことにしました。また、商品名についても商標登録出願をすることを奨め、商品名『ハブジャッキスタンド』として、商標登録出願を行うことにしました。
支援を依頼した専門家(弁理士)と共に、作業現場で、過去から最新の試作品について、構造、作用効果、代案を確認し、特許出願書類作成について助言しました。その後、早期審査を請求し、特許を取得しました。また、商品名『ハブジャッキスタンド』も商標を取得しました。併せて、茨城県よろず支援拠点や鹿嶋市商工会とも連携し、今後の事業展開についての支援を行っています。
窓口に相談することにより、セールストークに近い範囲で特許を取得できたと思います。また、商品名『ハブジャッキスタンド』も、商標を取得でき、ブランド戦略・事業戦略に資する知財活動ができたと思います。
知財総合支援窓口では、初歩的な相談にも親切・丁寧に助言を頂けました。当初は特許についての相談でしたが、商標を含めた知財戦略の支援を頂き、更に、よろず支援拠点との連携も行い、事業全般に関して専門家を含めた助言を受けられることを知りました。知財を切り口に、事業活動の節目で知財総合支援窓口を活用することをお奨めします。
オリジナルの技術を知財で保護して事業化したいという同社代表の姿勢が、窓口担当者、専門家、よろず支援拠点担当者の助言を引き出していると思います。事業を知財で戦略的に保護したい方は知財総合支援窓口にご相談ください。 (水村 武司)
新商品についての特許・商標取得支援(358.3 KB)
掲載年月日:2018年10月 4日