自社で梅を育て、自社工場で梅酒を製造し、自社で販売する顔の見える商品づくりをする小規模飲料メーカーです(6 次産業)。
新感覚の甘くない梅酒 BENICHU(べにチュー)を中心に大手メーカーとは差別化した商品づくりを行っています。
2016 年から海外輸出へも開始し、食事にあったオーダーメイド梅酒の提案をしています。また、ノンアルコール飲料も製造しています。
若狭町(行政)の出資を受け、地元密着で梅産業の加工に専念しています。
梅産地に製造工場があるため、新鮮な原料梅を調達でき、小ロットの製造でボトリングし、自社販売ボリュームに応じた商品製造で過剰在庫を調整しています。
清涼飲料水の梅ウォーター「グッジョブ」500mlです。
今回、知財総合支援窓口の支援により『 good job 』という商品名の商標権が取得できました(商標登録第6051481 号)。
機能性表示食品(クエン酸2,700mg含有)で、クエン酸の継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています(摂取目安量1日1本)。ビジネスマン、OL など残業での水分補給に、また運輸業(トラック運転手、タクシー運転手)や建設業などの従業員の方への福利厚生用の飲料や、そのほか、あらゆる企業の夏期の従業員への福利厚生用の飲料としてご愛飲頂ければと思います。
支援担当者が中小企業庁「がんばる中小企業・小規模事業者300 社」の中で同社を知り、電話をしたところ、商標登録出願時の拒絶理由通知についての相談がありました。
拒絶理由通知への対応について、補正や意見書で行うことができるが応答期間が徒過しており、別の標章での出願が好ましいことを伝えました。また、当該標章を使用する予定とのことで、在庫中の商品のラベル変更等アドバイスしました。
梅関連商品開発に係る商標登録出願や、キャッチコピー等の検討にあたり、当窓口専門家の弁理士・デザイナーへの相談や、梅加工技術の情報提供、先行商標調査の検索指導、さらには海外展開に関する専門家派遣などを行いました。その結果、現在までに9 件の商標登録を取得されています。
その後も、機能性表示食品である「グッジョブ」を、ホームページやショッピングサイトで販売するに際し、広告の文言が景品表示法に抵触しないかとの相談を受け、弁護士相談も行いました。
商標権を主軸とした支援や、弁理士・デザイナー等専門家の助言を経て権利化に至り、自信を持った商品PR と、知恵を生かした新商品開発が可能になってきたと思っています。
清涼飲料水の梅ウォーター「グッジョブ」は、地元の若狭町や福井県食品加工研究所等とのコラボ商品であり、商標権『 good job 』の果たした役割は大きかったと思います。
新発想の商品にチャレンジし、ユニークな商品開発ができる企業として存続させたいので、タイムリーな情報提供と、先見性を見据えたアイデアなどのアドバイスをお願いいたします。
同社は、特産「梅(紅映:べにさし)」の生産・加工・販売を通して、若狭町の経済活性化に尽力されております。
更なる高付加価値商品開発・業容拡大(国内外展開)を期待いたします。
(河村 光)
機能性表示食品飲料 グッジョブの開発(341.5 KB)
掲載年月日:2018年10月16日
更新年月日:2024年2月15日