窓口支援事例
株式会社テクノス
特許商標海外展開

開発技術の先行技術調査、権利化、海外展開等知財支援

企業情報

所在地
兵庫県尼崎市
ホームページ URL
http://www.tecnostrap.com
設立年
2005 年
業 種
機械器具製造業
従業員数
4 人
資本金
300 万円

企業概要

 当社は半導体、液晶パネル、太陽電池等の工場で使用されている製造装置の安定稼働をサポートする機器を開発、製造、販売しています。
 具体的に説明すると、上記3 製品の製造過程に共通しているのは、真空下でものづくりをしている点です。当社はこの真空環境をつくるための排気工程で発生するトラブルを予防したり、排気系のメンテナンス頻度を少なくしたりするための対策ツールをお客様に提供しています。
 ニッチな市場ですが、「真空排気系の粉体対策ツール」というカテゴリーでトップメーカーを目指しています。

自社の強み

 創業当初から販売している対策ツールに、粉体トラップフィルターがあります。粉体トラップフィルターには低圧損で大量の粉体を捕捉する、つまり高性能・長寿命であることが要求されます。この要求に応えるフィルター製作技術を持つことが大きな強みです。
 また、現在の主力製品にはHOT・N2 ヒーター(真空排気配管を常に清浄に保つ新ツールであり、業界初のヒーター・コントローラー一体型)があります。真空排気系で最もトラブルの多い真空ポンプをサポートするもので、コンパクト、省電力、高性能の3 機能を満足させたオンリーワン商品です。
 当社の製品開発の糸口はお客様の困り事に耳を傾けるところにあります。この姿勢が当社の最も重要な強みと考えます。

一押し商品

進化を続けるお客様の工程変化に対応したものづくりを進めています。
ポンプセーバー:真空ポンプの安定稼働をサポートするツール
パウダーキラー:真空配管の粉詰まりを防止するツール
マイクロHOT・N2:ターボ分子ポンプを粉体からガードするツール
いずれの製品も、特許出願中です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 当初、知財総合支援窓口担当者が訪問し、知的財産権制度や先行技術調査など知財に関わる事項を幅広く説明したことが、その後のご利用のきっかけとなりました。

最初の相談概要

 当初は、自社製品である半導体製造装置のフィルターの知財クリアランスについて相談を受けましたので、特許出願の特許請求の範囲の解釈方法や審査経過等を含めた特許権の権利範囲の解釈方法を説明した上で、今後の知財戦略等について助言しました。その結果、自社製品の開発や製造等、今後の事業展開において参考にしていただくことができました。

その後の相談概要

 事業を進める中で海外展開されることとなり、海外でのブランド保護や権利化についての相談がありました。支援を行う中で、海外展開における海外への商標登録出願や新技術の特許等知財保護については、専門家(弁理士)派遣を行いました。また、海外代理店との知財契約については、INPIT-KANSAIの知財戦略エキスパートと連携し支援しました。その後、当窓口の助言により中小企業等外国出願支援事業での外国出願の補助金を受けられた他、中小企業等特許情報分析活用支援事業の活用を通じ、同事業で得られた特許マップによる特許情報分析の支援を行いました。

窓口を活用して変わったところ

 知的財産に関する知識が増えただけではなく、戦略的に知財を活用することの理解が深まりました。開発技術のアイデア段階から知財保護や他社権利等意識しながら、新技術開発に取り組まれております。海外展開においても、知財の重要性の認識が高まりました。


企業からのメッセージ

 開発製品はお客様の困り事を解決する一方で従来製品に無い新規性を有することが多くあります。競合他社との差別化や営業活動を優位に進めるためには、知的財産権は必須と考えております。今後も、兵庫県知財総合支援窓口を当社の知財戦略の有効なツールとして活用させていただきたいと思っております。

窓口担当者から一言

 相談者は、日々新しい製品の技術開発をされており、海外展開や国内の異業種への参入にも挑戦されております。模倣品対策や自社のアドバンテージのためにも、知的財産を活用し優位性を保っていただければと思っております。 (孝橋 敦司)

開発技術の先行技術調査、権利化、海外展開等知財支援(290.5 KB)

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掲載年月日:2019年5月14日

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