窓口支援事例

有限会社マサル産業
意匠 商標 海外展開

メガネ用鼻パッド「モチアガール」の海外知財戦略

企業情報

所在地 愛知県安城市
ホームページ URL https://masaru-sangyo.co.jp/
設立年 1982 年 業 種 製造業
従業員数 6 人 資本金 300 万円

企業概要

 当社は創業以来、自動車部品を中心としたゴム製品の製造事業者です。主な取引先は大企業で売上の大半を占めています。近年の自動車産業のグローバル化により海外生産移行の影響を受け、下請け体質からの脱却が急務となりました。
 そこで、新たな柱として自社の製造技術を活かした消費者に直接販売できる商品の開発に取り組み、女性経営者の発想を活かしたメガネ用鼻パッド「モチアガール」を2年がかりで開発しました。開発した製品を首都圏の国際メガネ展に出展し、消費者のニーズを確認してブラッシュアップを行い、商品を完成させました。その後、主にネットでの通販を行い、現在、店頭販売・海外市場への展開を進めています。

自社の強み

 当社は、ゴム製品の設計提案、金型作成、材料調達、製造までを一貫して行っており、注文から短期間でゴム製品の試作・開発・製造が可能です。工業用ゴム製品部門では小ロットにも対応し、ネットのサイトからでも発注ができます。当社はゴム業界に大きなネットワークを有しており、お客様の様々な要望に応じたるための外部協力体制も整えています。製品の品質は、製造35年の実績があり、大手企業の厳しい要求水準をクリアし、最短納期は2週間で、高品質製品を生み出すことが可能です。また、新たな柱として立ち上げたモチアガールR部門では一押し商品でもある、自社開発眼鏡鼻パッドモチアガール「Mochi a girl」の直販や眼鏡販売店舗、ビューティー商品取扱店への展開など今後とも、女性経営者によるきめ細やかな目線で製品開発、製造を行い、高品質の商品を提供します。

一押し商品

 自社開発眼鏡鼻パッドモチアガール「Mochi a girl」(商標登録6005692)眼鏡ユーザーによくある鼻あての痛みや、ズレ落ちを防止し、また長時間の着用による色素沈着を予防できる商品です。女性の「つけまつ毛」や「まつ毛エクステ」装着時に、レンズにまつ毛が触れるのを防ぎ、レンズの汚れを予防します。また、大きめのサングラスのフレームが頬に当たるのを防ぎ、化粧崩れを予防します。モチアガールには鼻パッドへの接着式と鼻パッドに被せるカバー式の2つのタイプがあり、合計11 種のバリエーションがあります。
 モチアガールの材質は、超軟質で透明度の高い高性能特殊シリコンで、当社が長年自動車部品メーカーとして培った技術を最大限に生かして製造しております。販売は好調で、国内販売実績は10 万個を超え、国内の鼻パッドとしては既にトップブランドの地位を確立しつつあります。
URL:https://www.mochiagirl.com/

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、これまで下請け企業として主に自動車関連のゴム製品の受注生産が事業であり、自ら戦略を立てて事業を行うという事はありませんでした。自動車業界のグローバル化に対応して、下請けを脱却するため、直接消費者に販売できるオリジナル商品を開発,展示会へ出展することを決定し、商品の模倣品対策を安城商工会議所に相談したところ、同商工会議所が知的財産権の権利化について支援を受けていた知財総合支援窓口(名駅窓口)を紹介され、相談員が同社を訪問し、支援を受けることとなりました。

最初の相談概要

 同社は超軟質シリコン製の眼鏡用鼻パッド「モチアガール」を、形状、構造などの検討を重ねて考案し完成させました。相談員が模倣品対策としての産業財産権の必要性を説明し、権利取得を目指すことになりました。鼻パッドを鼻あてに着けると眼鏡が「持ち上がる」ところに着目し、モチアガールとネーミングし、意匠出願、商標出願を行ったのが最初です。

その後の相談概要

 展示会への出展から、展示会出展への注意点や、その後の引き合いによる企業との契約では契約書における問題点を窓口の専門家から指摘を受けて不利な条文を修正するなど行い、事業戦略においての支援もよろず支援拠点と協力し、商品のターゲットをどのように定めるのか等の販売戦略も進めてきました。商品の周知度が高まるとともにネット販売サイトでは模倣品が見受けられるようになり、その都度窓口で対応策についても支援を受けました。また、国際メガネ展への出展で好評を得たことから海外進出を決定し、INPIT 海外知財プロデューサー、外国出願に精通した専門家(弁理士)の支援を受け、現在6 ヵ国へ海外商標出願中です。また、昨年10 月の香港オプティカルフェア展への参加に当たっては、愛知県知財窓口を運営する「あいち産業振興機構の海外ビジネスハンズオン支援事業」を活用し、市場調査などを積極的に進めています。

窓口を活用して変わったところ

 同社では、開発商品モチアガール「(Mochi a girl」)を、知財総合支援窓口の支援を受けて権利化する中で、知的財産の活用により、商品の価値を維持し、信用を獲得することで、商品に非常に大きな付加価値が生まれる事を実感しました。このことで、会社全体の産業財産権の重要性に対する認識が深まりました。知財総合窓口は、知財の相談のみならず、事業経営の状況に応じて、販路拡大、事業展開、海外進出等、多面的な支援を受けることができます。今後とも、海外展開に係る知財活用でINPIT 海外知財プロデューサーの支援を受けるなど、様々な経営課題について窓口に相談し、会社を発展させ、社会に貢献していきたいと考えます。


企業からのメッセージ

 相談員の方は、右も左もわからない私共に、知的財産について、丁寧にとても分かり易く、例をあげながら説明して下さいました。そのお陰で知財に開眼し、結果的に、商標権、意匠権を計6 件取得したことで商品価値も上がり、何よりも社員が一丸となって商品開発に自信を持って、挑むことが出来るようになりました。
「開発は会社を守る」を実感する為に、是非知財総合支援窓口にご相談されることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 下請けの受注待ち体質からの脱却を目指して、社長のセンスを活かして異業種へ挑戦し、知的財産を取得することにより、商品の信用を維持し、付加価値を高めて、大手企業に頼らない積極的な経営を確立して、成果に結びつけておられます。今後とも中小企業の身近な相談員として、私を大いに活用して頂きたいと思います。 (井上 勝)

メガネ用鼻パッド「モチアガール」の海外知財戦略(608.5 KB)

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掲載年月日:2019年6月20日

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