当社では、主に業務系システムの提案、設計、開発、導入までトータルに事業を行っています。北陸を中心とした卸・小売業様へ業務改善に繋がるシステムを開発し納入しています。
また業務系システム以外にも、スマートフォン用アプリも手がけています。
業務系システム全般を得意としていますが、特に販売管理や在庫管理など流通系のシステムに強みを持っています。最近では、音声認識AIや画像認識AIを取り入れたシステムの構築も行っており、ユーザー様の業務効率化に貢献しています。
また、成長が期待されるIoT分野の研究・開発にも力を入れています。
当社のイチオシ商品は、FAXおよび留守番電話をクラウド上で一元管理できる新製品「お留守居くん」です。FAX機能は、受信したFAXをクラウド上に保存し、PDFデータとして保存できます。また、画像認識AIを使ってFAXを任意のフォルダに振り分けることができます。さらに留守番電話機能は、録音内容をクラウド上に保存し、音声認識AIを使って録音内容をテキスト化することができます。
FAXや留守番電話で注文を受けている業者様には、業務効率化につながる商品となっています。
同社の新製品である留守番電話管理システム「お留守居くん」について、大手の同業他社からの模倣を防ぐために、特許等で権利化できないかということで当窓口に相談されたのが支援のきっかけでした。
相談案件であるクラウドを利用した留守番電話管理システムについてヒアリングを行い、相談者とともに発明のポイントをまとめました。また先行調査方法として、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の基本的な使い方を指導し、新規性や進歩性の確認方法を助言しました。特許制度について理解を深められた段階で、専門家(弁理士)から出願について助言を受け、その後、特許出願されました。
その後、操作性を考慮した画面についても、他社の模倣を防ぐことができないかという相談を受け、専門家(弁理士)からの助言を受けられた上で、意匠登録出願され、登録(意匠登録第1631948号)となりました。また、並行して「お留守居くん」という製品名についても窓口から商標登録出願を勧め、相談者自身で出願され、登録(商標第6153887号)になりました。
同製品については、クライアントとのシステム利用許諾契約書に関しても、専門家(弁護士)から契約書の考え方について助言を受けられた上で、作成されました。
同社は、支援開始時は知財に関してほとんど情報を持ってられない状態でしたが、主力商品の知財化を通じて、知財制度に理解を深め、知財戦略を意識しながら権利化に結びつけられました。
今回の支援では、相談者とともに、何のために権利化するのかをよく考えて、知財化を進めたこともあり、知財を生かした経営の重要性にも気づかれました。
今回の支援では、特許、意匠、商標と相談に乗って頂き、権利化に結びつけることができました。今回支援を受けたことで、知財の大切さを学び、会社として知財を活かした経営をしていこうと思うようになりました。窓口担当者の方も大変親切で、経験の少ない私でも丁寧に説明してくださったので、ぜひ知財総合支援窓口をご利用ください。
同社は、支援当初は知財活動の経験もほとんどない状態でしたが、主力商品の留守番電話管理システム「お留守居くん」の特許、意匠、商標の出願支援やクライアントとの契約支援など幅の広い支援につながった案件です。
相談者自身が、知財の重要性に気づき、業務上の優先度を上げて動いたこともあり、比較的短期間に成果に結びついた支援となりした。
(荒木 信成)
新開発アプリの知財化支援(296.2 KB)
掲載年月日:2019年11月12日