当社は、「世の中に貢献できるものづくりを、志高く」をモットーに、先代のものづくりに対する思いを無駄にしないよう、また、そのノウハウを生かした世の中に少しでも役に立てる製品を開発、製造するように心がけています。また、新しい事にチャレンジする気持ちを忘れず、常に前向きな姿勢で物事に取り組むことを心がけています。当社では、かねてより我が社の製品に誇りを持てと社員に言ってまいりました。今まで開発並びに製造した全ての製品には当社の魂が入っています。まるで愛娘を嫁がせる気持ちです。
当社の主力製品は、「ステンレス製折り畳み式ワゴン」です。当社の折り畳み式ワゴンは、折り畳み時の安定性が抜群です。当社の折り畳み式ワゴンは「100φの双輪キャスター」を使用しているので、半分に折り畳んだ状態でも使用することができ、完全に折り畳んだ状態でも、ワゴン単体でしっかり自立できる安定性抜群の構造になっています。また、当社の製品は、材質に耐腐食性、耐熱性、加工性、強度、硬度に優れた「ステンレス」を使用し、加工には、「R加工」にこだわり、人に優しい「安全性」に優れた製品をつくる事を心がけています。製品の「耐久性」がトクヤマ製品の精度とも言えます。
当社は、従来の折り畳み式ワゴンの持ち味を生かした新商品「移動式新生児ベッド」を開発しました。病院との取り組みの中で新生児用のベッドが使用しない時に邪魔になるとの情報を入手し、3年ほど研究しました。従来の折り畳み式ワゴンに、新生児を寝かせる透明ケースを置くだけでは安全性、見た目、機能性、デザイン性に欠けるものが多くありました。従来の折り畳み式ワゴンの上段分の天板をフレームだけにし、その部分に耐久性があり柔らかい素材をフレームに通します。その上に新生児を寝かせる透明ケースを置くことにより新しい商品に生まれ変われました。
同社は、ステンレス製折り畳み式ワゴンのメーカーです。大阪府ものづくり支援課を介して、病院、保育園、ホテルなどで使用できる折り畳みワゴンについて、特許出願の支援のご要望がありました。
同社は、ステンレス製折り畳み式ワゴンの折り畳み構造について基本特許を保有されていました。他社と差別化するため、その改良特許を出願したいとのことでした。専門家(弁理士)と大阪府のものづくり支援課の担当者とで企業を訪問して、種々工夫された試作品を見せて頂き、ステンレス製折り畳み式ワゴンの特許出願と意匠登録出願について支援しました。
同社は、病院内において、新生児を寝かせておく移動式新生児ベッドは使用しない時は院内の通路に置きっぱなしになり、業務の邪魔になっていることに着目され、移動式新生児ベッドを開発されました。日本特許出願、早期審査による権利化を行い、さらにPCT国際出願中です。試作機を複数の病院に提供して使用して頂き、使い勝手について意見をお聴きしています。2019年末に、新製品を上市しました。欧米、中東などの展示会に出展を行い、今後、世界で販売します。
同社は、ステンレス製折り畳み式ワゴンを日本のみならず世界の病院などに販売されており、小さく折り畳めるユニークな構造が特徴で、病院などで高い信用を得ています。試作機をみせて頂きながら、開発技術者とアイデアとデザインの検討会を行い、戦略的に国際特許を出願され、社内の知財意識が大幅に高まりました。
知財総合支援窓口は、アイデア段階から、事業化まで、特許のみならず、知的財産権全般について丁寧に支援して頂けます。新商品の開発、新規事業の立上げにおいても、種々の分野の専門家を派遣して、商品化を睨んだ、戦略的な知財保護方法を支援して頂けますので、ぜひご相談ください。
同社は、「世の中に貢献できるものづくりを、志高く」をモットーに、ステンレス製折り畳み式ワゴンで培った技術を活かして、移動式新生児ベッドを世界の医療機関に販売されようとしています。商品化に向けて、特許と意匠など幅広く、知的財産について支援することができ嬉しく思います。引き続き、世界展開に向け支援を致します。 (大野 健造)
折りたたみ式新生児ベッドの国際特許出願(673.1 KB)
掲載年月日:2020年3月 9日
更新年月日:2022年8月 4日