窓口支援事例

株式会社メカ工業
特許 営業秘密・ノウハウ 契約・法務

極細スズメッキ銅線の権利化支援

企業情報

所在地 宮城県栗原市
ホームページ URL http://www.meka.co.jp/
設立年 1973年 業 種 製造業
従業員数 20人 資本金 1000万円

企業概要

 当社は、山頂が宮城県と岩手県の県境となっている栗駒山の宮城県側山麓に立地し、1973年に当時の栗駒町初めての企業誘致に呼応して廃校になった小学校の校舎を借り受けて創業した企業で、地域の雇用拡大に貢献しています。主な製品である極細スズメッキ銅線は、携帯用通信端末・デジタルカメラの内部配線、超音波診断装置・内視鏡などの医療機器の可動部に使用される可撓性を要求されるケーブルに使われています。
 当社は、「熟練の技」と「革新」をうまく融合し、これからも喜ばれる価値ある製品を作り続けて行きたいと考えています。

自社の強み

 銅線を細くすることは、それを複数用いる電線やケーブルの可撓性を向上させるとともに、軽量化に寄与します。また銅線にスズメッキを施すことは、ハンダ付けの作業性向上や銅の酸化防止に繋がります。これらの特性は、先に例示した医療機器の分野の他、製造ラインのロボットなどの分野での各製品の高性能化に必要不可欠です。
 当社は、創業以来培ったスズメッキ技術により、他社では製造が困難な、外径が20~80μmという極細スズメッキ銅線を量産化し、顧客の皆様から高い信頼を頂戴しております。

一押し商品

 当社は、自社技術のさらなる展開をはかるべく、合成繊維のような可撓性がある芯材の外周に、極細スズメッキ銅線を横巻にした構造の線材の製造技術開発に成功し、本技術を特許第6455735号として権利化しました。この線材は、その構造から当社従来製品よりも、さらに可撓性に優れしかも軽量で高強度です。
 この一押し商品の用途としては、極細ケーブルの静電シールドや電磁波シールドに用いることが想定される他、信号線などへの適用も期待でき、各方面からお引き合いをいただいております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 支援の契機となったのは、技術開発を支援していた宮城県産業技術総合センター(公設試)担当者が、同技術の特許出願の可否を当窓口に相談したことです。まず、同センター担当者から技術概要について説明を受け、当窓口からの助言に基づいて先行技術調査を行いました。特許登録の可能性があるという結果が得られたため、同担当者はそれを同社社長に伝えました。

最初の相談概要

 同社は当初から、自社で特許出願したいとの意向をお持ちでした。そこで、明細書作成の説明資料を提供したところ、宮城県産業技術総合センター担当者の助言の下に、同社社長が書類を作成して特許出願を行いました。その後、同センターと当窓口が連携して、出願審査請求と拒絶理由通知への対応を支援した結果、特許第6455735号として登録されました。

その後の相談概要

 同社は、特許に係る製品のサンプルワークを行うべく、新たに設備投資した装置により、特許製品を製造中です。また、この装置を設計するにあたっては、先行技術調査で見いだした、権利が抹消されている技術が大いに参考になり、同社は改めて他者特許情報を調査する重要性を認識しました。また、重点的な専門家(弁理士・中小企業診断士)による支援の下、同社はさらに知財強化に取り組み、新規に開発中の製品についても特許出願することとなり、出願を完了しました。

窓口を活用して変わったところ

 出願支援が開始した時期に同社に対し某大手企業から、当該企業が製造している銅合金の極細線化加工依頼の打診があり、複数の専門家の支援により、同社が不利にならない対等条件での製造委託に関する秘密保持契約が締結できました。また、INPIT知的財産戦略アドバイザーのセミナーも受講し、営業秘密保持の重要性についての認識が醸成され、他社との契約なども合わせて、自社技術に関する知財の保持や活用についての意識レベルが向上しました。


企業からのメッセージ

 当社は、知財総合支援窓口の支援を受けることで、自社技術を知的財産権として保護することに積極的に取り組めるようになったと感じています。また、営業秘密に関するセミナーを受講し、特許登録して保護する権利と営業秘密として保護するノウハウの区別について理解できました。さらに、大手企業との取引には、契約が重要となることが認識できました。さらに知財総合支援窓口の支援が架け橋となって、宮城県産業技術総合センターとの連携がさらに強化できたと考えています。

窓口担当者から一言

本支援活動は、専門家や公設試との連携により、同社が従前から保有していた優れた技術の、より有効な保護・活用に寄与できたと考えています。同社の経営への、知的財産権の活用は、まだ緒に就いたばかりとも思えますので、今後も当窓口をご利用ください。 (片平 忠夫)

極細スズメッキ銅線の権利化支援(331.8 KB)

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掲載年月日:2020年3月16日

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