窓口支援事例
営業秘密管理体制整備を契機に事業強化
企業情報
- 所在地
- 沖縄県国頭郡今帰仁村
- ホームページ URL
- http://kinjyo.sunnyday.jp/
- 設立年
- 1988 年
- 業 種
- 農林水産業
- 従業員数
- 12人
- 資本金
- 500万円
企業紹介
当社は、沖縄県の地域資源である在来黒豚(アグー豚)を直営養豚場で養豚しており、無投薬給餌による健康なアグー豚の生産から、精肉商品、加工肉商品の製造、販売までを一貫して行っています。厳選された健康な純血アグー豚を使い製造された当社商品は、甘みのある脂身と柔らかく旨味のある赤身が特徴で、ブランド「金城アグー」として沖縄を訪問した観光客や日本全国に販売しています。
相談のきっかけ
知財総合支援窓口の周知を目的として窓口担当者が同社を訪問し営業秘密管理体制整備支援を紹介したところ、同社社長から支援のご依頼を受けました。同社では、退職した元従業員が社内情報を持ち出し、かつ会社規則などを社外に公言する事件が発生し、対応に苦慮していたところでした。
支援概要
INPIT知的財産戦略アドバイザーと連携して支援を行いました。1回目は、営業秘密管理の必要性や重要性、同社の守るべき会社情報を確認し、2回目は、会社情報の棚卸し作業とランク付け作業について助言しました。3回目は、秘密情報管理台帳、秘密情報管理規程、各種秘密保持契約書を確定し、全社員を集めたミーティングを開催して、同社社長から営業秘密管理体制整備の意義説明と運用開始を宣言して頂いた後、全社員から秘密保持契約書にサインして頂き、運用開始に至りました。
支援成果
会社情報の管理意識が社内に浸透し、社員の士気が高まることで新商品の企画・提案などが活発になりました。具体的には、アグー豚肉と地域野菜のコラボ商品が企画され、設備投資及び従業員の追加雇用により上市されるなど、事業強化が図られました。更に、知的財産保護に関しても意識が高まり、製造ノウハウは営業秘密として管理し、商品名は商標権を取得して保護しました。
企業コメント
企業が成功するか否かは、人づくりが課題です。秘密保持契約がないと製品製造技術、営業管理事項の漏洩が心配でした。営業秘密管理体制を運用することで、会社の知的財産権を守り、製品開発の加速、社業の発展、社員の安定化、意識の向上を図れます。
窓口担当者コメント
同社は、社長の経営理念が社員に浸透して社内雰囲気がとても良く、営業秘密管理体制運用まで円滑に支援することができました。今回の支援を契機として知的財産に対する社員の意識も高まっており、他社にはない強みを活かし更なる発展を期待しています。
(原田 昭明)
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掲載年月日:2020年9月23日