窓口支援事例
下水道設計システムの海外展開
企業情報
- 所在地
- 広島県広島市
- ホームページ URL
- http://www.pipedesign.co.jp/home.php
- 設立年
- 1981年
- 業 種
- 技術サービス業
- 従業員数
- 10人
- 資本金
- 1000万円
企業紹介
当社は創業以来、上下水道分野の設計・維持管理のソフトウェア開発と販売を主業務としてまいりました。上下水道普及率の上昇、自治体の財源不足などにより国内の公共事業は、近年減少傾向にあります。当社ではそれに先駆けて、海外に市場を求め、ベトナム、インドネシアなどを中心に東南アジアに下水道設計ソフトウェアの普及に努めているところです。
相談のきっかけ
ベトナムで下水道処理システムを販売するにあたり知財での保護及び海外でのリスク対応についてINPITの海外知財プロデューサーに相談をされたのがきっかけです。
支援概要
既に販売を開始されており新規性がないため特許出願については断念し、海外での知財リスクを検討した上で商標登録での保護を提案しました。専門家(弁理士)による外国出願補助金を活用した商標出願支援をし、ベトナムで登録になりました。また、ベトナム企業との販売代理店契約について海外知財プロデューサー、広島県海外ビジネス課と連携し、海外での知財リスク対応、契約内容について支援を行いました。契約書については専門家(弁護士)による海外契約書作成支援を行いました。
支援成果
窓口の支援によりベトナム企業と販売代理店契約を締結し、販売が開始されました。また、JETROの「新輸出大国コンソーシアム・ハンズオン支援」、JICAの「ベトナム国下水道計画・実施能力強化支援技術協力プロジェクト」の支援ツールにも採用され現地技術者に対し、下水道平面縦断設計システム『PIPE Design Pro』の研修を通じて日本で培った下水道技術の普及に貢献しています。
企業コメント
中小企業の足りないもの=人・金・物。その中で圧倒的に不足をしているのが人(知識・ノウハウ)です。特に知財に関しては無に等しく、知財総合支援窓口に相談することで知識ノウハウを得ることが出来ました。このような有難い事業はもっと多くの企業に周知され、活用していただきたいものです。
窓口担当者コメント
各課題に応じた専門家を活用したことが成果につながったと思います。
今後もエンドユーザーとのサポート契約やインドネシアへの展開について引き続き支援を行う予定です。
(森本 理子)
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掲載年月日:2020年10月14日