窓口支援事例
自社技術を活用した機能的で実用的なアウトドア用具の開発
企業情報
- 所在地
- 岐阜県美濃加茂市
- ホームページ URL
- http://www.fukuzen.info/
- 設立年
- 1940年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 20人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、創業より機械器具用刃物の専業メーカーとして、多種多様な製品構成で幅広い分野の製品を製造しています。レジでレシートを切る「レシートカッター」 、キャベツや野菜の千切りなどを行う「業務用フードカッター」、屋台やコンビニエンスストアーの「かき氷機の刃」の他、ガーデニングで使う園芸用鋏などで、当社で製造した刃物が皆様の暮らしの中の様々な場所で使われています。
相談のきっかけ
機械器具用刃物の製造で培ってきた技術をもとに、オリジナル製品としてキャンプ用ペグの開発を企画しました。販売のノウハウを補うため、関市ビジネスサポートセンターに相談し、準備を進める中で他社の意匠権が気になり、同センターから連携機関の岐阜県知財総合支援窓口の紹介を受けました。
支援概要
事前調査で入手された意匠公報を持参し、相談会に来られました。先行他社の中は大手アウトドアメーカーもあり、権利維持されているものでしたので、権利範囲の考え方、後発組として参入する際に考えられる知財活用の役割、意匠出願や権利化を行うメリットなどを説明しました。意匠出願も自社で行いたいとの希望があり、専門家相談を紹介しながら、出願に向けた支援を行いました。関市ビジネスサポートセンターにおける支援では、製品リリースの日が決まっていたため、限られた時間の中で連携しながら支援を行いました。
支援成果
窓口の活用により以下を実現されました。
1.製品開発段階から知財の価値を考慮することが定着しました。
2.事前調査から戦略立案、申請手続きが自社で行えるようになりました。
同時並行的に進められていたクラウドファンディングも公開1日目で目標の1500%を達成するなど、両支援機関が連携することで相談者にとって質の高い支援を行うことできました。
企業コメント
従来の自社製品とは異なる新しい製品分野へ進出する際に、他社の意匠権を心配していた時、知財総合支援窓口の紹介を受けました。単に制度の説明だけでなく、手続きや知財をどのように経営に活用していくのかのアドバイスを受けたことで、自社で考え、手続きを進められたことが自信につながりました。
窓口担当者コメント
同社の製品サイトに寄せられたコメントでは、デザイン面の評価の高さの他、機能面を高く評価したものも多く、機械器具用刃物メーカーとしてモノづくりに真摯に向き合ってこられたからこそ得られた評価だと感じました。関市ビジネスサポートセンターとの連携により、新しいチャレンジを知財面で支援できたと思います。
(渡辺 奈津子)
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掲載年月日:2020年11月11日