窓口支援事例
「薬杯」の知財化および創業・事業化支援
企業情報
- 所在地
- 富山県富山市
- ホームページ URL
- https://www.clara.gift/
- 設立年
- 2020年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 1人
- 資本金
- -
企業紹介
2020年、介護や福祉、医療現場での服薬介助に使用する「薬杯」の企画・製造・販売を行う「クララ」を立ち上げました。現場での「困った」や「こういうのがあったらいいな」を形にする企業です。
第一弾としてクララが企画製造した「薬杯」は、手が薬に触れずに服用できるので、感染予防対策や目で確認して服用することで、服薬事故の低減に効果があります。
相談のきっかけ
同社が考案した薬杯の試作品(乳酸菌飲料のボトルを縦に切ったモノ)が出来たので、他者の模倣を防ぐために権利化したいと思い、その方法や費用について、知財総合支援窓口に連絡を取られたのが相談のきっかけでした。
支援概要
まず試作品を基に権利化の方向性について専門家(弁理士)を交え、検討を行いました。当初、意匠権での権利化を目指しましたが、試作が進むにつれて、特許での権利化も可能ではないかと専門家から助言があり、特許、意匠、両方の出願を行うこととしました。試作にあたっては、中小企業支援センターと連携し、試作可能な県内企業の情報提供を行いました。また創業に関しては、富山県よろず支援拠点と連携し、事業化計画策定支援や助成金情報の提供を行いました。
支援成果
薬杯の権利化については、意匠出願1件(登録済み)、特許出願1件および屋号「クララ」の商標登録出願1件を行いました。知財化を踏まえて量産品の製作についても中小企業支援センターから紹介を受けた企業と契約を交わしました。また事業化計画を策定し、富山県事業の創業助成金について採択されました。2020年10月から販売開始しました。
企業コメント
知財総合支援窓口を訪れた当初は、薬杯に関し、どのように進めたら良いか手探り状態でした。専門家や連携機関の相談員の方から、基本的なことから教えていただき、知財化および薬杯事業での創業を達成することが出来ました。今後は事業を軌道に乗せるためにも引き続き支援をお願いします。
窓口担当者コメント
知財化相談の中で、相談者が創業を希望されていることを知りました。そのため知財化に並行して、連携機関にも相談し、創業についても支援を行うこととしました。専門家の活用や連携支援によりスタートアップ企業への支援が上手くいった事例となりました。
(荒木 信成)
「薬杯」の知財化および創業・事業化支援(544.9 KB)
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掲載年月日:2020年11月13日